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皆さんはキシリトールをご存じですか?
ガムやお菓子などに入っていることが多く、テレビCMやスーパーなどで目にしたことがあると思います。また「キシリトールは歯に良い物」というイメージを持っていらっしゃると思います。そもそもキシリトールとは何なのか?どのような効果があるのか?今回はキシリトールについてお話ししたいと思います。
キシリトールは本当に歯に良いの?虫歯を防ぐ4つの効果と正しい取り入れ方
目次
- キシリトールとは
- キシリトールの虫歯予防効果
- 虫歯予防に効果的な取り入れ方
- キシリトール摂取の注意点
- まとめ
キシリトールとは
キシリトールは、白樺やトウモロコシの芯などから得られる天然の甘味料です。
砂糖と同じ甘さがありながら、虫歯の原因になる酸を作らないという特長があります。体内でも1日約15gが肝臓で生成されるほど、自然な成分です。
また、血糖値の上昇が緩やかで、カロリーは砂糖の約60%。1997年に日本で食品添加物として認可されて以来、ガムやタブレットに広く使われています。
医療用の輸液にも含まれており、WHO・FAOなどの国際的な機関からも高い安全性を認められています。さらに冷却作用もあるため、寝具や化粧品にも応用されるほど多用途な成分です。
キシリトールの虫歯予防効果
キシリトールが歯に良いとされる理由は、主に4つの働きによるものです。
① 歯を溶かす酸を作らせない
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、糖をエサにして酸を作り出します。そして、この酸が歯を溶かし虫歯になります。ところがキシリトールは酸産生能がゼロ。菌に取り込まれても酸を作らないため、歯が溶けるリスクを軽減します。さらには、歯垢中の酵素反応を抑制し、できてしまった酸も中和して虫歯を徹底的に防ぎます。
② ミュータンス菌の活動を抑える
虫歯の原因となるミュータンス菌は、キシリトールを取り込んでもエネルギーに変えられません。むしろ代謝にエネルギーを消費し、菌が弱り増えにくくなるという効果が得られます。これにより虫歯の原因菌の数そのものが減少します。
③ 唾液の分泌を促進
キシリトールのほのかな甘みが唾液腺を刺激し、唾液分泌を促進します。唾液は口内を中和し、汚れを洗い流す働きがあるため、虫歯の発生リスクをさらに下げてくれます。
④ 歯の再石灰化を促進
唾液に含まれるカルシウムと結合し、溶けた歯を修復する再石灰化を助けます。これにより初期虫歯を自然に治す働きも期待できます。

キシリトールが含有されている製品の代表と言えば、キシリトールガムです。現在は様々なキシリトール製品があり、ガム以外にもタブレットや歯磨剤などにも応用されています。どの製品を使ってもキシリトールの虫歯抑制メカニズムは変わりません。
患者様に「ガムとタブレットどちらがいいですか?」と聞かれることがあります。どちらでも構いませんが、人により好みもありますし患者様のお口の状態によっても変わってくると思います。
以前にも嚙む力で歯が割れたという既往歴がある方には、ガムよりもタブレットをおすすめしています。タブレットも口に入れてすぐに噛み砕いては意味がありませんのでご注意ください。お口の中で転がしながら、ゆっくり溶かすことで唾液の再石灰化作用が期待できます。
虫歯予防に効果的な取り入れ方
キシリトールを効率よく活用するには、次の3つのポイントを意識しましょう。
● 1日3回、50%以上配合のガムやタブレットを摂る
毎食後に1回×1日3回を目安に摂取します。濃度は50%以上、できれば歯科専売の90〜100%のものが理想的です。ガムやタブレットのように口の中で長く滞留するタイプが効果的。食後の酸をすぐに中和できるため、歯が溶けるのを防げます。
● 3ヶ月以上継続する
ミュータンス菌の生態が変化するには約3ヶ月の継続が必要です。長期的に続けることで、酸を作らないタイプの菌が増え、虫歯になりにくい口内環境が整います。
● 一緒に含まれる糖をチェック
「シュガーレス」「糖類0g」と表示のあるものを選びましょう。他の糖類が混ざっていると、キシリトールの効果が打ち消されてしまいます。
キシリトール摂取の注意点
● 歯磨きは必ず行う
キシリトールは酸の発生を防ぐ成分ですが、歯垢そのものを除去する力はありません。歯垢が残っていると虫歯の原因菌が増殖するため、必ず毎日のブラッシングと併用することが大切です。
● お腹がゆるくなることがある
キシリトールは腸内の水分量を増やす作用があるため、過剰摂取すると下痢を起こす可能性があります。体調に合わせて摂取量を調整しましょう。

まとめ
キシリトールは、虫歯予防効果の高い天然甘味料です。酸を作らせず、虫歯菌を弱らせ、唾液と再石灰化を促進するというメカニズムで歯を守ります。
血糖値上昇も緩やかでカロリーも低いため、糖尿病の方にも安心です。
虫歯を防ぐためには、毎日の歯磨きとあわせて高濃度のキシリトールガムやタブレットを1日3回×3ヶ月以上続けることがポイント。
毎日の生活にキシリトールを取り入れて、歯を守りましょう!
予防歯科

