原因

親知らずとは？

前から数えて８番目の歯のことです。
一番奥に生えてきます。 10代後半～20代で生えてくることが多いです。
もともとない人もいます。

親知らずは抜いたほうがいいの？

真っすぐ生えていてかみ合わせの歯があり、虫歯にもなっていない場合は問題ありません。
完全に埋まっていて問題がない場合は様子を見ます。
症状がある場合や手前の歯が虫歯や歯周病になる可能性がある場合は抜歯を考えることをおすすめします。

今後、妊娠出産をお考えの方は早めに抜くことをおすすめします。

抜歯するのに注意しなければならない疾患

• 心疾患（狭心症、心筋梗塞、弁膜症など）
• 脳疾患（脳梗塞）
• 糖尿病
• 肝疾患、腎疾患（透析している方など）
• 血液疾患
• 感染症（肝炎、HIV）
• 神経・精神疾患
• 妊娠中
• 骨粗しょう症

上記の疾患をお持ちの場合、医科と連携して診療します。
疾患や服用薬がある場合はあらかじめお申し出ください。

治療法

親知らず抜歯の通院回数

• 検査、抜歯の相談
• 抜歯（15分～1時間程度）
• 消毒（必要な場合）
• 抜糸（必要な場合）

の２～４回です。

当日抜歯できる場合もありますのでご相談ください。
痛みがある場合は麻酔が効きにくいため、後日の抜歯になります。

全身的な病気がある場合は医科と連携して診療します。
大学病院に紹介することも可能ですのでお気軽に相談ください。

近隣の医療機関ですと

• ・済生会中津病院（中津）
• ・大阪回生病院（新大阪）
• ・大阪歯科大学附属病院（天満橋）
• ・大阪大学歯学部附属病院（吹田市）

などに紹介の実績があります。

〇抜歯当日

帰宅後、出血することがあるのでガーゼをかんで圧迫止血をしてください。
麻酔が２～３時間効いているので、完全に切れてから食事はしてください。
麻酔が切れるまで強く咬んだり、熱いものによるやけどに気を付けてください。
麻酔が完全に切れる前に痛み止めは服用してください。

歯磨きの際は抜歯した部分に歯ブラシが当たらないように注意してください。
激しい運動や入浴、飲酒など血流が良くなることは控えてください。タバコも吸わないでください。

強いうがいはせず軽くゆすぐ程度にしてください。ドライソケットになる可能性があります。
舌で傷口を触りすぎないようにしましょう。

• 【ドライソケットとは】
  血の塊（血餅）ができないときに骨がむき出しになり痛みが出ること。
  数日から数週間痛みが続きます。

抜歯の費用

保険が適用できます。

３割負担の方で￥3,000～5,000ほどです。

歯の位置によって値段が変わります。
別途、レントゲン撮影の費用や薬の費用がかかります。

日常からできるケアのご紹介

親しらずの磨き方

奥までしっかりと磨けるようにヘッドの小さな歯ブラシを選択しましょう。
タフトブラシもおすすめです。

頬っぺた側を磨くときは口を半分くらい閉じると磨きやすいです。
生え方によって、手前の歯との間に汚れが溜まりやすい場合があります。
通常のフロスが難しければY字フロスを使用してみてください。