保険診療

小児歯科

虫歯、歯並び

症状

  • 虫歯(痛い、黒い、白く濁っている)
  • 虫歯予防(フッ素・シーラント・サホライド)
  • 歯並び(がたがた、受け口、出っ歯)
  • 生え変わり(乳歯が抜けない、永久歯が生えてこない、過剰歯、先天欠如)
  • 歯をぶつけた
  • 歯茎がはれている、膿が出ている
  • 検診で要注意乳歯の指摘
  • 矯正中で抜歯が必要

当院のこだわり

①怖くない治療

子どもの頃に恐怖心をもってしまうと、大人になってからも歯科への通院を負担に感じてしまう方が多くいます。
一人ひとり個性があるので、その子にあった治療を提案します。
当院では、お子さんに治療器具を実際に見て触ってもらい治療の練習をしていきます。
歯科に慣れてお口を開けれるようになってから実際の治療を行います。

②できるだけ痛くない治療

麻酔を使うときには表面麻酔、電動麻酔の使用、極細の注射針などで
できる限り痛みを抑える取り組みをしています。
ぐらぐら揺れている歯の抜歯の場合は表面麻酔だけで取れる場合もありますので、お子さんに合わせて麻酔の使用を検討します。

ジンジカインゲル

③短時間の治療

素早く治療することによってお子さんの負担を減らします。
子どもの集中力は短いので、1回の治療時間は長くても30分程度にしています。

④生え変わり、歯並びのチェック

乳歯、永久歯の生え変わりを毎回確認してます。
悪い癖(指吸いやうつぶせ寝、頬杖、開口など)などがないかも確認します。
小児矯正も行っているので矯正治療を始める時期もご相談します。

⑤完全個室

治療中に周りの音が気になる、治療中の付き添いが必要な方は完全個室があります。
歯科の診療が苦手な方は慣れてもらえるようトレーニングします。
感覚過敏や多動、発達障害など診療が難しい場合は少しずつステップアップしていきましょう。

⑥ご褒美のおもちゃ

治療を頑張ったお子さんにはお土産のおもちゃを選んでもらってます。
イベントの前にはプレゼントも用意してます。

ご褒美のおもちゃ

⑦キッズルーム完備

子どものために待合室と診療室にキッズルームを2つ、ベビーベッドも完備しております。
保護者の方の治療中もご利用できます。
ご兄弟でも通いやすいようになってます。

学校健診で多くの年齢の子供たちに最も多い疾病がむし歯です。

生えてから間もない歯は弱く、また甘い飲食物を好むことが多ので、子供は大人に比べてむし歯になりやすく進行のスピードも早いことで知られます。
子供のむし歯は奥歯の歯の溝から発生することが多く、この予防には溝を埋めるシーラントやフッ化物(フッ素)の利用が有効です。

子供の歯の虫歯の特徴

  • 進行が速い
  • 痛みが出にくい
  • 口の中全体に広がりやすい
  • 歯並び、大人の歯に影響がでる

乳歯のむし歯に特徴的な要因

  • 哺乳瓶にジュースを入れて与えること
  • 夜間の授乳
  • 卒乳時期が遅いこと(目安は一歳半)
  • 保護者による歯みがきの開始時期が遅いこと
  • フッ化物配合の歯磨き粉の利用開始時期が遅いこと

などが挙げられます。

生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、石灰化(唾液の成分により歯の質を強くすること)が完全に進むまでに生えてから2~4年かかることが分かっており、その間に歯のケアを怠ってしまうと幼い時期から虫歯になってしまいます。 大人と違って食事を摂取する時間が不定期になってしまいがちなため、毎食後に歯磨きをすることが出来ず、口腔内が虫歯菌の活動しやすい状況になります。

学齢期の永久歯のむし歯に特徴的な要因

  • 子供が自分で歯みがきを行う場合、奥歯や新しく生えた歯で磨き残してしまう
  • 食事の時間が不定期
  • ながら食べ(テレビを見ながら、ゲームをしながらなど)の増加

子供に発生するむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯の溝(小窩裂溝)から発生しているという報告もあります。 奥まで歯ブラシを入れて磨かなければならないため本人が嫌がってしまったり、上の奥歯は見落としがちになってしまうため、気づいたときには大きく欠けていたりすることもあります。 砂糖を含んだ飲食物をだらだらと食べないこと、寝る前の2時間以内の飲食を控えることや十分な歯みがきが大切です。

乳歯の虫歯と永久歯の関係

“乳歯はいずれ抜けるのだから、虫歯になっても放っておいて大丈夫”

こう思うのは大きな間違いです。永久歯に生え変わる時期には乳歯の根っこ(歯根)が吸収されており、次に生えてくる永久歯を誘導します。この大事な歯根が虫歯に侵されてしまうと、永久歯が出て来なかったり、不完全な歯になってしまったりすることがあります。

また、乳歯には永久歯が生えてくる場所を確保する役割もあります。虫歯の治療で乳歯を抜いたり、乳歯をもとの形に修復することが困難なほど大きな虫歯を作ったりすると、隣り合った歯が寄ってきます。

すると、永久歯が顔を出すスペースがなくなり、正しい方向に生えることができず、歯並びや噛み合わせが悪くなります。

また、乳歯の虫歯の周りは虫歯菌だらけです。 生えたての歯は、乳歯や永久歯という歯の萌出時期に関係なく、歯の表面が柔らかい状態で生えてきます。 ただでさえ弱いのに、そんな虫歯菌だらけのところに生えてくるとなれば、あっという間に虫歯になってしまいます。

子供のころに虫歯の治療で怖い思いをしたのがトラウマになり、大人になっても歯科から足が遠のいてしまっている方もいらっしゃいます。

そうならないために、小さい時から歯科医院でシーラントやフッ化物塗布を行い虫歯を予防するとともに、歯科医院に慣れ親しむことが大切だと当院は考えており、嫌がっている子どもには初めから治療を開始せず、チェアに座って歯ブラシの練習や、ドリルのタービンを回してお口の中に水を流すだけ、バキュームで唾液や水を吸うだけ、の練習から始めます。

こうしてトレーニングをすることで、徐々に歯医者さんを好きになってもらいます。(虫歯の状態により早期治療がのぞましい場合は治療を開始することがあります) 小さいうちから歯医者は怖いところでないことをお子様に理解してもらえるように、まりこ歯科クリニックではいろいろな工夫をしています。

歯科医院が「虫歯が出来てから行く場所」ではなく「虫歯を作らないために行く場所」であることを小さいうちから体験しておくことが、生涯お口の病気で苦労しないための大切な教育の一つであると考えています。

治療法

①虫歯の治療

小さな虫歯

虫歯の部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を直接つめます。
お子さんの年齢や性格によっては無理に虫歯を削らずに進行止めのお薬やフッ素を塗って様子をみる場合もあります。

〇治療回数 1回

大きな虫歯

虫歯が神経まで到達している場合は根っこの治療(根管治療)を行います。
歯茎が腫れていることもあります。
永久歯に影響が出ないように早めに治療が必要です。

〇治療回数 2、3回~、治療期間2週間~1か月程度

②虫歯の予防

フッ素

・フッ素塗布

フッ素は歯を強くし、虫歯になりにくくさせます。
1回のみの塗布ではあまり効果がないため、定期的に継続して受ける必要があります。
子どもの歯は柔らかく虫歯になりやすいので高濃度のフッ素を塗布しましょう。

・シーラント

歯の噛み合わせの溝をあらかじめレジン(歯科用のプラスチック)でつめて、汚れが付かないようにして虫歯の予防を行います。

〇治療回数 1~2回

③歯並び

歯並びが悪いと虫歯、歯周病になりやすいです。
生え変わり、歯並びの確認は必ずします。

・歯ががたがた

6~8歳で永久歯が生えてきて前歯がガタガタな場合、一度受診しましょう。

・受け口

3歳~できるだけ早めに受診してください。
成長期には下あごがさらに伸びてきて自然に治る可能性は低いです。
大人になって治すためには手術が必要になるケースがあります。

・出っ歯

6歳ごろには受診してください。

④生え変わり

・乳歯が抜けてないのに永久歯が生えてきたら?

自然に抜けるのを待つ場合と乳歯を早めに抜歯したほうが望ましい場合があります。
永久歯の生える方向が悪い場合などは乳歯を抜歯します。

・乳歯が抜けて永久歯が生えてこない

半年以上乳児が生えてこない場合は一度ご相談ください。
生えるスピードがゆっくりのこともありますし、過剰歯や先天性欠如の場合もあります。

・歯の異常

癒合歯
〇癒合歯

隣同士の乳歯がひっついた状態で生える歯のことです。
特に処置は必要ないですが、溝に汚れが溜まって虫歯になりやすいのでシーラントをする場合もあります。
6歳ごろにレントゲンを撮影して永久歯を確認しましょう。
永久歯が足りない場合や、生え変わりがうまくいかない場合がありますので定期健診が必要です。

〇先天性欠如

永久歯が生まれつき足りないことです。 10人に1人の割合で発生します。
長期的な計画を立てる必要があります。
矯正治療で永久歯のない部分のスペースを閉じてしまう、乳歯をできるだけ長く使った後にブリッジやインプラントで永久歯のない部分を補う、あるいは両方を行う必要があります。
6本以上の先天性欠如なら矯正治療が保険適用になります。

〇過剰歯

上あごの真ん中の歯茎の中に通常より1~2本余分な歯ができる場合があります。
乳歯が抜けて半年以上永久歯が生えてこない、前歯の隙間がふさがらないなお症状があればご相談ください。
永久歯に影響が出る可能性があるので、抜歯の必要がある場合があります。

〇エナメル質形成不全

歯の表面のエナメル質がうまく作られないため、茶色や白くなっている状態です。
歯の強度が弱く、虫歯になりやすいです。
フッ素塗布やシーラントなど予防処置をして虫歯にならないようにしましょう。
上の前歯や6歳臼歯がなりやすいです。

⑤外傷

ぶつけた、かけた、ぐらぐらする、歯の位置がずれた、歯が抜けたなど事故があればできるだけ当日早めに来院ください。
抜けた場合は歯の保存液や牛乳などに漬けて乾燥しないようにしてお持ちください。

⑥歯茎の腫れ

歯ぐきにできものがある場合、虫歯が原因で歯の下まで感染して膿が出ている可能性があります。
永久歯に悪影響が出ることもありますので、治療をしましょう。
歯磨きが足りない場合や生え変わりのときにも腫れることがあります。

⑦要注意乳歯

下から永久歯が生えてきているのに乳歯が残っている状態のことです。
永久歯の生える方向が悪くなったり、汚れがたまって歯茎が腫れたり永久歯が虫歯になる可能性があるので早めに乳歯の抜歯が必要です。

⑧矯正中の抜歯

他の医院で矯正中に抜歯(便宜抜歯)が必要になった場合も当院で対応可能です。
保険適用外になります。
矯正歯科から紹介状をお持ちください。

子どもの定期健診の内容

  • 虫歯の確認
  • 歯茎の状態の確認
  • 生え変わり、歯並び、悪い癖がないか確認
  • 歯磨き指導(仕上げ磨きの説明)
  • 生活習慣の相談
  • クリーニング
  • フッ素を塗る
  • 虫歯予防の詰め物(シーラント)
  • 必要に応じてレントゲン撮影

※学校などの検診用紙をお持ちの方はご持参ください。

年齢ごとの歯磨き方法

歯が生える前

清潔な指でお子さんの唇や口の周りを触って、触られることに慣らしましょう。

6か月~

歯磨きの習慣をつけましょう。
最初の歯が生えたら触れる程度で良いので歯ブラシを当ててみましょう。
抱っこして、もしくは上向きに寝かせて磨きましょう。
難しい場合はガーゼなどで拭ってください。

1歳~

子どもの頭を保護者の膝の上に寝かせて磨きましょう。
うがいができるまではジェルタイプの歯磨き粉が便利です。
お子さんが歯磨きを嫌いにならないように少しずつ慣らしていきましょう。
無理に磨く必要はありません。 できる限りで構いません。
寝る前は可能なら磨いたほうがいいですが、子どもの機嫌がいい時に磨きましょう。

3歳~

最初に子どもに磨いてもらって、そのあと保護者が仕上げ磨きをしてください。

6歳~

大人の歯(永久歯)が生えてきます。
虫歯にしないようにしっかり磨きましょう。 できれば小学生の間は仕上げ磨きをしてください。

当院では様々な種類の歯ブラシや歯磨き粉を取り扱っています。
子供の事から歯磨きをきちんと行う習慣をつけておくと、大人になってから虫歯治療に行く回数が格段に減ります。
小さいうちにしっかり磨けるようになることが大切です。
購入のみのご来院も大歓迎です。

歯科が苦手なお子さんにも通いやすい医院を作りたいと思ってます。
いきなり治療はせず、一つずつできることを増やして自信をもってもらえるよう取り組んでます。
食事の相談や仕上げ磨きの方法など何でも聞いてください。

よくあるご質問FAQ

小児歯科

Q小児歯科は何歳から受診すればいいですか?

A
歯が生えてきたら一度受診をおすすめします。生える前でも心配なことがあれば受診してください。

Q乳歯の神経治療はした方がいいですか?

A
乳歯の虫歯を放置すると、神経が死んでしまい、腐り、細菌が繁殖し、永久歯に影響が出る場合があります。乳歯の虫歯は放置せず、必ず診察を受けてください。

Q乳歯の神経をとって、永久歯に影響はありませんか?

A
乳歯と永久歯は、神経を含めて別の歯です。乳歯の神経をとっても永久歯の神経には影響はありません。
しかし、乳歯、永久歯にかかわらず神経をとるのはできるだけさけたいものです。

Q親の歯並びが悪い場合、赤ちゃんにも将来的に影響しますか?

A
歯並びには遺伝的要因があります。
そのため、お子さんも将来歯並びが悪くなる可能性があります。

お子さんのかみ合わせにいつも注意してみるようにして、異常を感じた時は御相談ください。

当院では歯並びの治療(矯正歯科治療)は早ければ3歳位から可能です。
その前から定期的に受診して歯科に慣れていただくことをお勧めします。

Q歯はいつごろどんな順序で生えるのでしょうか?

A
乳歯はまず下の真ん中の2本から生後6~9か月ごろ生えはじめます
。離れたり少しねじれたりして出てくることもありますが、あまり心配はいりません。
1歳3か月ごろになってもまだ歯が生えてこないようなら歯科医院で相談しましょう。
続いて上の真ん中の2本が生えてくるのが一般的で、最後に上の奥歯(第二乳臼歯)が2歳半ごろ生えてきますが、個人差もありますのであまり気にしないでよいと思います。

Q歯が生えてくるのが他の子より遅いようです。何か異常があるのでしょうか?

A
乳歯は、遅い場合は1歳を過ぎてからようやく生えてくることもあり、生える時期には個人差があります。
歯が生えてくる前には、生える場所が大きく膨らみ、指で軽く触ると歯のある部分が白くなり触れることができます。
1歳になってまだ生えていなくても、歯ぐきが他の部分と比べ膨らんでいれば、歯がある証拠なので心配はありません。

Q哺乳ビンはいつ頃まで使っていいのでしょうか。

A
哺乳ビンは飲み物をこぼさなくてすむので、つい長く使ってしまいがちです。 哺乳ビンにジュースやイオン飲料など糖分の多い飲み物を入れて飲ませたり、寝る時に哺乳ビンでミルクを飲ませながら眠ってしまうと、むし歯のリスクが高くなります。離乳が進んできたらスプーンで水分をとる練習を始め、10か月頃にはコップから飲ませる練習もしましょう。1歳過ぎには自分でコップを持って飲めるようになります。1歳6か月ごろには卒乳も含め哺乳ビンも卒業したいですね。

Q子どもの仕上げみがきは何歳までおこなうのですか?

A
できれば小学生の間は寝る前の仕上げ磨きはしてください。
12歳臼歯と呼ばれる7番目の歯がしっかり生えるまでは虫歯のリスクが高いです。

Q子どもには歯磨き粉は使った方がいいですか?

A
可能でしたら歯磨きの際は使用してください。
市販の歯磨き粉には多くの場合、フッ素が含まれているため、虫歯予防に効果的です。

Q子どもの歯みがきはいつから行えばいいでしょうか?

A
乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけをはじめましょう。
まず子どもをあお向けに寝かせ頭を保護者のひざの上にのせ口の中を観察することからです。
また清潔な指で口の中を触ることもよいでしょう。
特に上唇の裏を触られるのを嫌がります。
少しづつ伸ばしてあげると子どもは口をいじられることに慣れてきます。
初めのうちはガーゼや綿棒などで清拭してあげればいいでしょう。
慣れてきたら乳児用の歯ブラシで1~2回ちょんちょんと歯に触れる練習から開始しましょう。
歯ブラシの刺激に慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しくみがきます。
1本5秒位で十分です。強すぎたり、長すぎたりして子どもが嫌にならないように気をつけましょう。
上手にできたことをほめてあげることも忘れないでください。
また上唇をめくるとミルクのカスがついていることがあります。この部分は唾液による自浄作用が少ないので、ガーゼで拭うなどしてあげるとよいでしょう。

Q子どもの歯ブラシはどのようなものがいいでしょうか?

A
毛のついた頭の部分が小さめの歯ブラシ(毛の部分が2本分の歯の幅程度)で、しかも毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすく、歯ぐきにもやさしいのです。
ただ歯みがき習慣ができるまでの時期は楽しい歯みがきを目的にお気に入りの色やキャラクターで選んでもよいと思います。
仕上げみがき用に柄が長めで保護者が持ちやすい歯ブラシも用意しましょう。

Q子どもの歯みがきは一日何回必要ですか?

A
歯ブラシに慣れることが目的の時期は、子どもの機嫌のよい時間帯や保護者の余裕のあるときに行い、慣れてきたら毎食後習慣となるように徐々に増やしていきましょう。
寝ているときは唾液の分泌量が減少するため、むし歯菌が繁殖しやすくなります。
少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきは行ってください。

Q子どもの歯みがきの仕方を教えてください。

A
姿勢は保護者の膝の上に頭をのせて寝かせてみがきます。
歯ブラシはできるだけ小さなものを使い、歯ブラシの持ち方は、ペンを持つようにして、片方の指で子どもの唇を軽くめくり、動かし方は、前後みがき、あるいは横みがきをして下さい。
2歳頃までは、上の前歯の歯と歯の間や歯と歯肉の境目がむし歯になりやすいので、特に注意しましょう。
長い時間みがくことができない場合は、いつも同じところしかみがかなくなってしまいます。
順番を決めてみがくとみがき残しを防げますが、時々逆の順番でみがくようにするのも良いかもしれません。
また、歯ブラシをお口の中に入れるときは頭をしっかり固定できる姿勢で行ってください。突然動くと歯ブラシでお口の中を傷つけてしまうこともあります。

Q1歳半の子どもです。歯みがきをいやがります。いい方法はありますか?

A
この年齢では、歯みがきをいやがる場合が多いのでやさしく話しかけたり、楽しい歌を歌いながら笑顔でみがいてあげてください。
保護者の方も一緒に歯みがきをするといいでしょう。
また、寝かせみがきをする時は、時間をかけずに効率よく行うことです。
大切なことは、毎食後に歯みがきをする習慣をつけることです。
なお、大人のみがく力が強すぎて痛かったり、上唇小帯という上の前歯に張り出しているすじ状の部分に歯ブラシが当たっても歯みがきを嫌がることがあります。
力加減に気をつける、歯肉に強く当てないなどにも注意を払ってください。
すじに直接歯ブラシを当てると痛がり、歯ブラシを嫌がるようになります。
保護者の指でしっかりと上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにします。
その後、すじをさけて一本ずつ磨くようにします。

Q子どもの歯みがきをしてあげると歯ブラシをかんでしまい、すぐにダメにしてしまいます。どうしたらいいでしょう?

A
子どもさん用の歯ブラシと保護者用の仕上げ磨き用の歯ブラシと分けてみてください。
それでもかんで歯ブラシをダメにしてしまう子どももいますが、その場合はだめになる頻度が多くても仕方ないと考えてください。
んでダメにしてしまう時期は、いつまでも続きません。
幼児になって注意をしてあげればかまなくなってきます。
それまでの間は、ダメになったらその都度新しいものに変えてあげてください。

Qフッ化物塗布が歯にいいと聞きました。いつから始めればいいですか?

A
歯が生えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付きさらに硬くなります。
だから生えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいのです。
フッ化物は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。
まずは下の前歯が生えてきたころから定期的に歯科へ通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布を行ってみてください。
また、うがいができない年齢でもフッ化物を塗布することは可能です。

Qおしゃぶりはいつごろまで使っていてもいいのでしょう?

A
おしゃぶりは、泣いている赤ちゃんを鎮めるのに便利なアイテムであり、育児で大変なお助けグッズでもあるでしょう。
「吸う」ことが自然な乳児期には、口の機能や形態に問題は生じません。
でも、離乳が完了して口の働きが「吸う」ことから「かむ」ことへと移行してくると、おしゃぶりもそろそろ卒業の時期を迎えます。
2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯ならび・かみ合わせに影響がでやすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります。
乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでにはやめられると望ましいです。

Q指しゃぶりをします。どうすればよいですか?

A
全体として指しゃぶりについては3歳頃までは、特に禁止する必要がないものです。
それと同時に保護者は子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動をさせてエネルギーを十分に発散させたり、手や口を使う機会を増やすようにします。
スキンシップを図るために、例えば寝つくまでの間、子どもの手を握ったり、絵本を読んであげたりして、子どもを安心させるようにします。
4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は歯科医院で相談してください。

Q子どもに大人の歯磨剤を使わせてもいいですか?

A
子どもが嫌がらず、歯みがきをするのであればかまいません。
もちろん、うがいができることが条件です。ただ、最初に与えるのは、子どもが使いやすいように工夫され、またむし歯予防のためのフッ化物が入っている子ども用歯磨剤を使用させましょう。
磨いた後、うがいは1回だけにして、1~2時間は食べ物や飲み物を口にしないようにしましょう。

Qフッ化物入り歯みがき剤はどのように使えばよいですか?

A
歯みがき剤に含まれるフッ化物は歯を強くして、むし歯を予防します。時々使うのではなく、継続して使用することがむし歯予防効果を高めます。
現在市販されている歯みがき剤の約90%にフッ化物が配合されていますが、選ぶときには成分表示を確認しましょう。

Qフッ化物で歯が黒くなると聞いたのですが本当ですか?

A
フッ化物で歯が黒くなることはありません。子どものむし歯の進行を抑制するためにサホライド(フッ化ジアンミン銀)という薬剤を歯に塗布する方法があります。
低年齢や歯医者嫌いで、むし歯の治療が困難な場合に行われます。サホライドに含まれる硝酸銀がむし歯になった部分や歯の表面の微小な凹凸部に作用してタンパクと結合するために黒くなります。

Qデンタルフロス(糸ようじ)を使うと「すきっ歯」になるというのは本当ですか?

A
デンタルフロス(糸ようじ)で隙間が開くことはないので心配いりません。
むしろ、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落とすことが難しいので、積極的に使うことをお勧めします。

Qキシリトールはむし歯にならないのですか?キシリトールの食べ方を教えてください。

A
キシリトールは、糖アルコールの一種で、むし歯の原因菌が存在しても歯を溶かす酸が
作られず、さらにその菌が増えるのを阻止すると言われています。
そのため、むし歯になりにくいとされています。ただし、キシリトール100%でなく、
砂糖を含めた他の甘味料が含まれている場合がありますので、その食品の成分表示を見
て選択しましょう。また子どもの味覚形成の上では、甘党になり、薄味の食品や食べ物のもつ本来の食材の味が学習できなくなる可能性もありますので、利用に関しては歯科でご相談下さい。また食べ過ぎると下痢しやすくなるので十分注意しましょう。

Q野菜ジュースはむし歯になりませんか?

A
野菜ジュースは栄養を補給するといった意味では良いですが、糖質が含まれているものもあるので、飲み方によってはむし歯になる可能性があります。飲み過ぎやだらだら飲むことは避けましょう。
野菜を食べることは、栄養をとるだけでなく季節を感じたり、食感を感じたりすることで、豊かな生活にも繋がることからも大切です。

Q甘いお菓子、ジュースが大好きです。上手な食べ方を教えてください。

A
食べてはいけないわけではありません。
おやつの時間を決め、だらだら食べないことです。子どものおやつにはエネルギーの補給やこころの満足感を得るという意味もあります。甘いもの以外にも、いろいろな食べ物を加えてあげることも大切です。食べた後には、歯みがきをするようにしましょう。
できなければ、お茶かお水を飲ませたりすることでも、むし歯を予防できます。

Q子どもが寝ている間によく歯ぎしりをするのですが、大丈夫でしょうか?

A
子どもの歯ぎしりのほとんどは一時的なもので、子どもの気持ちが満たされないストレスとしておきていることがあります。
また、かみ合せの調整としてみられる歯ぎしりもあります。年齢とともになくなっていくことが多いです。
そのまま様子をみてもいてよいと思いますが、歯並びに問題があったり、歯が過度にすり減ったり、あごを痛がったりするようであれば相談してください。

アクセスaccess

まりこ歯科クリニック        
〒532-0033 大阪府大阪市淀川区
新高3丁目6-17-2F
三国駅前クリニックモール
アクセス
診療時間※予約優先制
診療時間
休診日:木・日・祝
※受付は診療開始時間~終了15分前までとなります。

阪急三国駅から徒歩3分、
国道176号線沿い
にあり
通いやすい立地です。
1階がKOHYO阪急三国店です。