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Column 歯周病 矯正

2026.06.08
口呼吸のデメリットと予防法

ふとした瞬間、鏡に映った自分やお子さんが、ぽかんと口を開けていませんか?
実はその「口ぽかん」の状態、放っておくと体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸は、見た目の印象だけでなく、虫歯や歯並びの悪化、風邪を引きやすくなるなど、全身の健康にも関係しているのです。

口呼吸がもたらす3つのデメリット

1.虫歯や歯周病のリスクが上がる
口呼吸が習慣化すると、口の中が常に乾いた状態になります。唾液は本来、歯の表面を洗い流し、細菌の繁殖を抑える働きをしていますが、乾燥によってこの自浄作用が弱まります。
その結果、歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。
特に子どもの場合は、乳歯のエナメル質が薄く虫歯の進行が早いため、口呼吸による影響は深刻です。

2.歯並びや顎の発育に影響
お子さんがいつも口を開けた状態でいると、舌が正しい位置に収まりにくくなり、上顎の成長が妨げられます。その結果、上あごが狭くなったり、出っ歯や受け口、開咬(前歯が噛み合わない状態)など、歯並びや噛み合わせに問題が出ることがあります。
また、頬や口周りの筋肉の発達にも悪影響を及ぼすため、顔貌が変わってしまうこともあります。
口元が常にゆるんだ「間の抜けた顔つき」になってしまうのは、成長期の子どもにとって大きな問題です。

3.風邪やアレルギーを引き起こしやすくなる
鼻にはフィルターのような役割があり、吸い込んだ空気中のウイルスやホコリ、花粉などを取り除いてくれます。しかし、口呼吸ではそのフィルター機能が働かないため、ウイルスがダイレクトに体内へ入り込みやすくなります。
特に冬場など、乾燥した空気をそのまま吸い込むことで、のどの粘膜が傷つき、風邪やインフルエンザのリスクも上昇します。

口呼吸の原因は?

鼻詰まりやアレルギー疾患

鼻が詰まることで鼻呼吸が困難になり、口で呼吸する習慣が身についてしまうケースが多く見られます。特に花粉症やアレルギー性鼻炎の方は、こうした症状により鼻が機能しにくくなることがあります。

口周りの筋肉が弱まっている

口周りの筋肉が弱いと日常的に口が開きやすくなります。その原因には柔らかい食べ物ばかり食べる、スマホのながら食べで咀嚼回数が減るなどの背景もあります。

歯並びが悪く口を閉じにくい

出っ歯や受け口などの不正咬合があると口を閉じにくいため、口を開けたままにすることが習慣化し口呼吸も癖になってしまう場合があります。

幼少期からの癖

幼少期に何らかの理由で口呼吸を始めると、習慣化して大人になっても続いてしまうことがあります。

鼻呼吸へのトレーニング

鼻呼吸を意識的に行う

口呼吸を治す第一歩は、鼻呼吸を意識して行うことです。口呼吸が習慣化している場合、最初は意識的な努力が必要です。日中は姿勢を正し、正しい舌の位置(舌先を上前歯の少し後ろにつける)を意識するとともに、鼻で吸って鼻で吐く呼吸を続ける練習をしましょう。
また、睡眠時の口呼吸が原因の場合は、口に専用のテープを貼ることで、自然と鼻呼吸に移行できる場合があります。ただし、睡眠時無呼吸症候群などのリスクがある場合は、医師に相談することが重要です。

口周りのトレーニングと筋肉強化

口呼吸の改善には、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングも効果的です。特に口輪筋や舌を正しく使う練習を行うことで、鼻呼吸をしやすい状態に整えることが可能です。例えば、ガムを噛むことで噛む力を鍛えたり、「パ・タ・カ・ラ体操」などの発音練習で舌や唇の筋力を向上させることが推奨されています。
また、舌を上顎につける練習を毎日数分間行うことも、筋肉を強化する助けになります。これらのエクササイズを継続することで自然と口を閉じる癖がつきます。

鼻づまりの改善

アレルギー性鼻炎や風邪などによる鼻づまりが原因の場合、適切な治療を受けることが大切です。市販の点鼻薬や吸入器を使用したり、アレルギー疾患の場合は医師の指示に従った抗アレルギー薬を使用したりすることが効果的です。

歯列矯正で口を閉じやすくする

歯並びの悪さが原因で口を閉じるのが難しい場合、歯列矯正が効果的です。歯列が整うことで口が自然に閉じやすくなり、鼻呼吸へと移行しやすくなります。歯並びが整うことで舌を正しい位置に置きやすくなり、正しく噛めるようになることでお口まわりの筋肉のバランスも整います。

まとめ

口呼吸は、一見無害な習慣のように思えますが、実は多くの健康上のリスクを含んでいます。鼻呼吸に比べて、空気が十分に浄化されず、湿度や温度も調節されないため、体にとって最適な状態ではありません。口呼吸のデメリットを知り、改善策を実践することで、より健康な生活を目指しましょう。

予防歯科
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