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Column 虫歯治療
フッ素の3つの力
①歯質強化
日々使用する低濃度フッ化物は歯の主成分である「ハイドロキシアパタイト」と結びつき「フルオロアパタイト」というより硬く酸に溶けにくい安定した結晶構造に歯を生まれ変わらせます。
高濃度フッ化物の場合は、塗布するとすぐにフッ化カルシウムが生成されフッ化物の貯金タンクとして歯を守ってくれます。
低濃度フッ化物はエナメル質の内側から高濃度フッ化物は表面から歯を守ってくれるのでどちらも大切です。
②再石灰化
食事をするとお口の中は酸性に傾き脱灰という歯の表面からミネラルが溶け出した状態になります。
これを唾液が時間をかけて修復するのが「再石灰化」です。
フッ化物は初期の虫歯であれば治してしまう力があります。
③虫歯菌の働きを弱める
フッ化物は虫歯菌の酵素の働きをブロックして酸を作る力を弱めます。
また、プラーク内での㏗低下を抑制してくれるので菌はいるが、悪さをしにくい状態にしてくれます。

塗布するのに効果が大きいタイミングと量
子どもの歯はむし歯になりやすく、予防ケアがとても大切です。とくに歯の生え変わりの時期は注意が必要で、フッ素塗布も計画的に取り入れる必要があります。ここでは、適切な頻度と回数について説明します。
①標準的な頻度は3〜4ヶ月に1回
むし歯予防の観点からは、年に3〜4回(約3〜4ヶ月)に一度のフッ素塗布が理想とされています。定期的にフッ素塗布を受けることで、むし歯を防ぐ効果を維持しやすくなります。
②むし歯リスクに応じて調整が必要
甘いものを多く食べる子どもや、歯のケアが不十分な場合は、歯科医師の判断により短い間隔での塗布が推奨されることがあります。逆に、リスクが低ければ年2回の塗布でも十分と判断されるケースもあります。
③生え変わりの時期には特に重要
歯が生えた直後の時期は、歯の表面が未成熟でむし歯の影響を受けやすい状態です。
とくに奥歯や前歯の萌出後は、集中的にケアを行うことが大切です。
④歯みがきが十分にできない時期をサポート
小さな子どもは自分で正しく歯を磨くのが難しいです。そのため家庭での仕上げみがきと合わせて、フッ素塗布を行うことでむし歯予防をサポートします。
フッ素塗布の副作用や気をつけたいこと
フッ素塗布は、むし歯の予防を目的とした処置ですが、使用にあたっては注意すべき点もいくつかあります。とくに体調や年齢、普段使っているケア用品によっては、事前に確認しておきたいポイントがあります。
①歯に変化が現れることがある
長期間にわたってフッ素を多く取り込みすぎてしまうと、歯の表面に白い斑点が現れることがあります。これは「歯のフッ素症」と呼ばれる状態で、歯の発育期に影響を受けることがあります。
②過去に口腔内の違和感があった場合は申告する
ごくまれに、フッ素塗布後に口の中に刺激感やかゆみなどの症状を感じる方もいます。過去に同じような症状があった場合は、事前に歯科医師に伝えておくようにしましょう。
③処置後は飲食のタイミングに注意する
フッ素塗布後は、成分が歯に作用しやすくするため、30分ほどは飲食を控えることが勧められます。これはフッ素が歯の表面にとどまりやすくするためです。
④フッ素入り製品との併用は使用量に注意する
歯みがき粉や洗口液など、家庭で使用しているフッ素入り製品と併用する場合は、製品のフッ素濃度や使用頻度を確認しましょう。使いすぎにならないように、歯科医師と相談しながら調整する必要があります。
■フッ素の慢性中毒
◎歯牙フッ素症
歯牙フッ素症は、6ヶ月頃から5歳頃までに過剰なフッ素を摂取することで歯のエナメル質に異常が生じる状態です。
フッ素が過剰に作用することでエナメル質の形成が影響を受け、歯の表面に白斑や褐色の変色が現れる場合があります。
◎骨フッ素症
長期間にわたって高濃度のフッ化物を摂取し続けると、骨に影響が現れることがあります。例えば、フッ素濃度が8ppmを超える水を20年以上飲用していると、骨に変化が見られることが報告されています。
初期の段階ではレントゲン撮影時に変化がみられる程度ですが、さらに過剰な摂取が続くと手足の動かしにくさや痛み、筋肉のこわばり、異常な骨の形成などが生じる可能性があります。
ただし、これらの重い症状は非常に稀です。
■急性フッ素中毒とは?
◎急性フッ素中毒の症状と原因
急性フッ素中毒は、短期間に大量のフッ素を摂取した場合に起こります。
嘔吐、下痢、ひどいケースではけいれんを伴うこともあります。
体重1kg当たり2mg~5mg程度で発生するとされています。
大人用のフッ素入り歯みがき粉(1000ppm)だと、20㎏の幼児は10g程度を一気に飲み込むと急性中毒の危険性があります。
家庭用歯みがき粉だけでなく、フッ素洗口液などを誤飲した場合に起こる可能性があります。
一気多くの量をに飲み込めば、家庭にある歯みがき粉でも十分中毒になるリスクがあるため注意が必要です。
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