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2025.03.24
TCHってなに?

口を閉じている時に、上下の歯が常に触れている状態・習慣を「Tooth Contacting Habit(歯列接触癖、以下TCH)」といいます。本来は上下の歯が1~3ミリ離れているのが理想の状態です。

何もせず口を閉じている時、上下の歯と歯が接触しているのが正しい状態と思っている方は意外に多いですが、本来、唇は閉じていても上下の歯の間に1~3ミリのすき間ができているのが理想の状態です。顎は顎関節でぶら下がっているだけなので、筋肉に力が入っていなければ、歯と歯が離れているのが自然です。食事や会話などの機能時に歯は接触しますが、通常上下の歯が接触しているのは、1日のうち20分程度しかないこともわかっています。
反して、TCHとは長時間、軽く歯と歯を接触させている状態のことをいいます。歯ぎしりや噛みしめのように強い力はかかりませんが、歯を接触させるために、顎周辺の筋肉はずっと収縮した状態が続いています。軽い力のため自覚しないまま2~3時間続けてしまうケースも多くあります。そうすると、顎周辺の毛細血管はギュッと筋肉に押しつぶされた状態が続き、筋痛などの痛みをはじめ、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。

TCHは、どんな悪影響があるのでしょうか。
TCHが主な要因とみられる口腔トラブルには、顎関節症が挙げられますが、その他にも感覚異常、歯周病、入れ歯に関連した痛みなどがあります。顎関節症患者の6割がTCHの傾向があるという調査結果があります。海外での研究によると、顎関節症でない方の場合と比べると、TCHの頻度が約3倍にのぼることも報告されています。私たちの研究室でも調べたところ、ほぼ同様の結果がでました。また、歯を支える非常に繊細な歯根膜が、押され続けることで貧血状態になってしまうので、噛み合わせの違和感や知覚過敏などの感覚異常を引き起こすことがあります。他にも、歯周病を悪化させてしまうケースや、入れ歯を支える粘膜が常に押されて痛みの原因になることもあります。

どうして、TCHを起こしてしまうのでしょうか

特に現代人は、スマホ、パソコンなどを操作する際の姿勢の影響があります。下を向く作業が多いなど、前屈みの姿勢をとると、自然と顎は閉じる方向に向かいやすくなるので、姿勢が悪いとTCHになりやすいかもしれません。またストレスもひとつの要因です。人はストレスを感じると、交感神経系の活動が優位になり、顎に力が入りやすくなります。これはTCHに限らず、つい強い力でギュッと噛みしめをしてしまう人にもいえます。
なかには、自分の噛み合わせが合っているかどうかを四六時中気にしすぎて、TCHを引き起こしてしまう方もいます。気にしすぎるとそれがストレスになってしまうんですね。噛み合わせは、歯科医院で診てもらえば治療できます。気になる方は、まずは歯科医師にご相談を。ストレスのもとを解消して、リラックスすることもTCHの改善には有効です。

どうやって治す?

仕事や家事の合間など、歯が接触していると気がついた時に積極的に深呼吸をしてみましょう。深く息を吸い込むと自然と身体が伸びて、歯と歯の間にすき間が生まれます。これが理想の状態です。新しい習慣を身につける時に重要なのは“繰り返し”です。深呼吸を繰り返すことで、理想の状態を身体が記憶していきます。
また、付箋や紙などに「リラックス」「歯と歯にすき間」などの言葉を書いて、普段目につく場所にたくさん貼り、見るたびに状態をチェックして、歯が接触しているようなら離すという行動を繰り返す方法もあります。そのときに合わせて深呼吸するといいです。以前、私もやってみたことがあるのですが、何度も見ているうちに見慣れてしまうので、「貼り紙法」は長期間よりも短期間・集中的に行うと効果的です。

そういう意味では、おすすめはやはり歯が接触していると気づいたら深呼吸。それとは関係なく繰り返すこともおすすめです。深呼吸は、気持ちのリラックスにもなります。ぜひ新たな習慣として試してみてください。

予防歯科
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