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新年度も始まり、少し生活が落ち着いてきたころではないでしょうか。学校や企業でも様々な健診の結果がかえってきて、そろそろ受診を検討されている方も多いと思います。
歯科でも4月から6月ごろまでは歯科健診が増えてきますが、本日は健診と検診の違いや定期検診の大切さをお伝えしていけたらと思います。

健診と検診の違い
歯科健診は国や自治体、学校などが主催する公的な検査で、全体的な歯の健康状態を確認し、異常がないかをチェックするスクリーニングの役割を担っています
例えば、学校で行われる歯科健診や地域の成人歯科健診がこれにあたります。目視による簡易的なチェックが中心で、その場で治療が行われることはなく、必要に応じて歯科医院の受診を促す役割を持っています。
主に歯科医院で行われるのが歯科検診で、むし歯や歯周病などの異常を早期に発見し、必要に応じた治療や予防処置を行うことを目的としています。
具体的には、レントゲン撮影や歯石除去、歯垢の染め出し、フッ素塗布などが含まれる場合があり、口腔内の状態を詳細に把握するための個別のケアが特徴です。
つまり、歯科検診は専門的で個別の診断や処置を含むのに対し、歯科健診は広く健康状態を把握し、必要があれば次のステップにつなげるためのものです。どちらも健康な歯を保つために重要な役割を果たします。

定期検診はなぜ大切なの?
一般歯科の定期検診には、口腔内の健康を守り、長期的な医療費や生活の質を向上させるさまざまなメリットがあります。むし歯や歯周病などのトラブルを早期に発見できることは大きなメリットです。
これらの疾患は初期段階では症状がほとんどなく、気付いた時には進行している場合があります。定期検診を受けることで、その都度小さな問題を解決し、歯の健康を維持することが可能になります。
また、日常の歯磨きでは落としきれないプラークや歯石を専門的に除去し、口腔内を清潔に保ちます。むし歯や歯周病の進行を防ぐだけでなく、口臭の予防や歯茎の健康改善にもつながります。さらに、検診の際には歯の表面をフッ素でコーティングすることで、むし歯になりにくい強い歯を作るサポートも受けられます。
加えて、詰め物や被せ物の状態を確認し、不具合があれば早期に修正できるため、さらなるトラブルを未然に防ぎます。定期的なメンテナンスを習慣化することで、健康な歯を維持し、結果的に生涯の医療費を軽減できる点も大きな魅力です。
ただ、定期的に通院するためには時間的な負担が生じます。忙しい日常生活のなかでスケジュールを調整しなければならず、それがストレスや面倒に感じられることもあります。
また、検診や予防処置には費用がかかり、保険適用外の処置やクリーニングを選択した場合、経済的な負担が増えることがあります。
さらに、検診を受けていても、むし歯や歯周病の予防は難しい場合があります。個々の生活習慣や体質の違いから、定期的なケアを行っていても予想外のトラブルが起きる可能性があります。
また、歯石除去やクリーニングの際に多少の不快感や痛みを伴うこともあり、敏感な方にとってはこれが通院を躊躇する理由になることもあります。
しかし、これらのデメリットは定期検診のメリットに比べると軽微であり、長期的な歯の健康維持や重大な問題の予防という観点から見れば、十分に価値のある取り組みといえるでしょう。

当院でも定期検診は随時行っております。
すごく久しぶりだから…忙しくて定期的に通える自信がない…と受診を迷っておられる方でも、一人ひとりきちんとお話をお伺いして、その人に合った治療・通院プランを一緒に考えてご提案をさせていただいていますので、まずはお気軽にお問い合わせください(^^)/
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