コラム・キャンペーンcolumn・campaign
Column
子供向けの歯磨き粉もたくさん種類があって、どれを選べばいいのか分からない…
フッ素が入っている方がいいの?何歳から歯磨き粉を使用したらいいの?
など、こどもの歯磨き粉一つにしてもたくさん選択肢があって悩みますよね。
本日は『子どもの歯磨き粉』を選ぶポイントや使用に当たっての注意点などをお話していきたいと思います。

歯磨き粉の種類
生え始めにおすすめの「拭き取りタイプ」
初めから歯ブラシを使うと嫌がったり、泣いたりしてうまくいかないこともあるでしょう。まず『拭き取りタイプ』で口の中を触れられることに慣れさせるのがおすすめです。
口をすすぐ必要がないため、すすぎができない年齢の子どもでも安心して使えます。なでるように汚れを落とすので、歯茎を傷つけてしまう心配もありません。
小さい子どもは、食べた後にすぐ寝てしまうこともあり、歯磨きのタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。拭き取りタイプは、寝てしまったときでも歯のお手入れができるというメリットもあります。

歯ブラシに慣れたら「ジェルタイプ」
歯磨きに慣れてきたものの、まだすすぎがうまくできない1~3歳の子どもには、『ジェルタイプ』が適しています。すすぎがうまくできず、万が一飲み込んでしまったりしても、研磨剤を含まず安心な原料のみが含まれているものも多いのがメリットです。
泡立ちが少ないものも多く、歯磨きやすすぎがしやすいでしょう。また、慣れないうちは、大人が仕上げの歯磨きをする家庭も少なくありません。泡立ちが少ない分、磨き残しをチェックしやすいというメリットもあります。
ジェルタイプは虫歯予防効果のあるフッ素が口の中に長く残りやすいという特徴もあるため、時間が空く就寝前に使うのもおすすめです。

うがいが上手にできたら「ペーストタイプ」
3歳ぐらいになると、うがいがうまくできるようになるので、泡立ちがよい『ペーストタイプ』に切り替えるのがおすすめです。ペーストタイプは、フッ素が配合されたものが多く、しっかり虫歯予防ができます。
子ども用は、子どもが喜ぶ好きなキャラクターがデザインされたものやフレーバーのものなど多種多様です。子どもと一緒にお気に入りのものを見つけることで、進んで歯磨きをしてくれるようになるかもしれません(^^)/
歯磨きは毎日行うものなので、工夫して少しでも楽しく続けられるようにすることが大切です。虫歯予防のためだからといって無理強いしてしまうと、逆に歯磨きが嫌いになってしまうことも考えられるため、気を付けましょう。

選ぶポイント
子供の歯は大人の歯と比べると柔らかく、虫歯になりやすいので虫歯対策が必要です。
1歳を過ぎると砂糖(糖分)の摂取量も増えてくるので、虫歯予防をすることが大切です。
そこで、『フッ素含有の歯磨き粉』を選ぶと、フッ素は虫歯の原因となる細菌の活動を抑制し、歯を強くする効果がありますので、虫歯予防に期待できます。
大人用の歯磨き粉は『歯周病対策』を考慮している商品が多くありますが、12歳未満の小児の場合、歯肉炎のリスクはあっても歯周病のリスクはほとんどありません。
また、大人用の歯磨き粉は研磨剤が多く含まれている商品があり、子供のデリケートな歯の表面を削ってしまう可能性があるため、子供は使用避けましょう。
歯周病に特化している大人用の歯磨き粉を共有せずに、子供には「子供専用の歯磨き粉」を用意してあげることをおすすめします。

フッ素の濃度
うがいできない子供に使用する歯磨きジェルは、そのまますべて飲み込んでしまうことになるのでフッ素濃度500ppm以下が望ましいとされています。
うがいができるようになってから小学生になるまでの幼児・園児のフッ素濃度上限は1000ppm。
小学生(6歳以上)になるとフッ素濃度1450ppmがおすすめです。
フッ素入り歯磨き粉を使うときの注意点
フッ素入り歯磨き粉の効果を台無しにしてしまう一番やってはいけないうがいの仕方は、ずばり
「たくさんの水で何度もうがいをすること」です。
歯磨き粉を使って歯磨きをした後はどうしても口の中がすっきりするまで入念にうがいをしてしまいがちですが、実はそれは逆効果。
何度もしっかりうがいをしてしまうと、フッ素を取れてしまってフッ素入り歯磨き粉を使った意味が全くなくなってしまいます。
コツとしては歯磨きをした後、少しの水で10回ブクブクするうがいをたった1回するだけです。
子供には基本的にフッ素入り歯磨き粉を使うママがほとんどだと思うので、これからうがいを教える場合は、最初から歯みがきの後のうがいは以下のポイントのみを教えてあげるといいでしょう。
- 少しの水
- 10回ブクブク
- それを1回だけ

歯磨きをすることが習慣化して、歯磨きは楽しくてすっきりするものだと認識してくれると、親子で歯磨きが楽しく取り組めますね♪
今回は歯磨き粉の選び方のポイントとフッ素についてお話させていただきました。
歯磨きのポイントやどんな歯磨き粉がおススメか気になる場合はお気軽に歯科衛生士にお尋ねください(^^)/
小児歯科