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Column

2022.12.26
歯の構造①

今日は歯の構造についてのお話しです。
最近はテレビCMなどでも ”エナメル質を強くする!” などとといった言葉がよく聞かれます。
まりこ歯科クリニックでは、私たちスタッフだけではなく患者様にも、歯周組織の名前や役割を知っていただくことが大切だと考えています。

歯と歯の周りの代表的な組織には、このような名前がついています。
エナメル質 歯肉 は聞いたことがあるかたも多いのではないでしょうか?
今回は歯を構成している エナメル質・象牙質・セメント質・歯髄 の4つを詳しく解説していきますね(^^)

エナメル質

エナメル質は歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことで、人体の組織の中で最も硬い組織です。
健康なエナメル質は薄い黄色や、白っぽいグレーまたは青みがかった白などの色があります。大部分はミネラルで構成されています。
今はエナメル質という呼び方が一般的ですが、1940年代頃までは”琺瑯質(ほうろうしつ)”と呼ばれていました。
エナメル質の厚さは平均2~3mmと薄いですが、熱いものや冷たいもの、酸性の食品など、歯がシミると感じさせるものが、刺激に敏感な内部の層に触れないよう保護する役割を果たしています。

エナメル質に生きた細胞は無いため、失われたエナメル質を再生する能力はありません。
ですからエナメル質は一度失われると元に戻らず、その下にある柔らかい層が十分に保護されない状態になり、冷たいものや熱いもの、甘いものが徐々にしみるようになります。

  • エナメル質形成不全というものをご存じですか?

この写真のように、歯の一部分が白く濁った色になっていることがあります。
この白濁しているところは、何らかの原因でエナメル質が正常に作られていません。
原因として考えられることは、歯が作られている時期(妊娠中から乳幼児期の間)に栄養不全や早産、乳歯の重度なむし歯、外傷などの種々の原因から起こるものと言われていますが、いまだにはっきりとした原因はわかっていないんです。
特に症状はありませんが、白濁している部分は他の部分に比べて虫歯になりやすく、また見た目も周りとの色の差で目立ってしまうため、予防や場合によっては治療を行う必要があります。

予防法

・定期的な歯科医院での高濃度フッ素塗布
・フッ素配合の歯磨き粉で日常のブラッシングを行う

もしご自身やご家族の方で気になることがあれば、どんな些細なご相談でも構いませんので聞いてくださいね!★

象牙質

この写真は象牙質を拡大したものです。こんな風になっています。
横に入っている線が虫歯によってできた亀裂です。
この写真を見ただけでも、なんとなく痛そうだなぁと思いませんか??

象牙質は歯の主成分ともいえる歯の構造の一部で、エナメル質より柔らかく出来ています。
ですので、虫歯が象牙質まで進行すると急速に進行してしまいます。
硬いエナメル質の内側を柔らかい象牙質が支えていることで、歯が割れにくくなっているのです。
歯の歯の神経は象牙質の内部にあるため、象牙質が何らかの理由で露出すると知覚過敏虫歯などの痛みを感じます。
エナメル質と比べると黄みが強い色をしており、象牙質が露出している歯は黄色っぽく見えます。
象牙質を構成している象牙芽細胞にはわずかながら再生能力があり、歯髄を保護する働きを持っています。

虫歯治療


当院で行っている虫歯の治療が詳しく載っています(^^)★

セメント質

セメント質とは、歯根部の象牙質を覆っている歯質の名前で、構成成分は象牙質とよく似ています。
硬くて薄い組織だが、エナメル質と違い生涯にわたって表面に新たなセメント質が添加され続けるめ、年齢を重ねるとともに徐々に厚くなっていきます。
セメント質はコラーゲン繊維を有しており、そのコラーゲン繊維を介して歯槽骨と歯根を固定する役割を担っています。

歯髄

歯髄とは、その名の通り 歯の神経 です。歯髄腔(しずいくう)という空間に神経と血管が通っています。
歯の痛みはこの神経によるもので、虫歯が進行して歯髄に近づけば近づくほど痛みが増します!
そして虫歯が歯髄まで到達してしまうと 歯髄炎 という状態になり、激痛が襲います。
(夜寝れないぐらい痛かった…痛すぎて何もできない…というような痛みは、歯髄炎の可能性が大きいです。)
歯髄付近まで虫歯が進行してしまうと歯の神経を取る処置をしなければいけません。
小さな虫歯よりも治療回数がかかり、最終の被せ物(差し歯)が銀歯しか保険が適用されない部位もあります。
そうならないために、歯科医院での定期的な検診と早めの虫歯治療が重要です!

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今年のブログ更新は今日で最後となります
また来年もまりこ歯科クリニックをよろしくお願いいたします
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