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Column

2023.09.18
歯ぐきにニキビ!?

物を噛むとなんだか響くような感覚がある。
歯磨きをしていたら、歯ぐきにニキビのようなものがある?
など、お口の中に何か違和感を感じたときによくあるのが、歯ぐきがプクっと腫れている事があります。
この状態は「フィステル」と呼ばれ、歯根の先端に膿が溜まることで生じる歯茎のできもののこと。また、溜まった膿の排出孔のことを指します。

フィステル

フィステルは多くの場合、歯根の先端に起きる炎症が原因で歯根の先端委膿が溜まることで、歯茎の表面がぷくっと白く膨らみます。
歯茎にできたニキビのようなもので、表面には膿を輩出するための小さな孔が空いているため、指で押したりすると溜まった膿が出てくることがあります。
また、歯の根っこが割れてしまっている場合にも、そこから感染してしまい、根っこのあたりが膿んでしまうことも考えられます。

その他に、歯ぐきが白く腫れる原因としては口内炎、白斑症などいくつか考えられますので、不安な時は歯科医院で診てもらうことをお勧めします。

口内炎

口内炎は、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。

白斑症

口腔内の粘膜が白くなって肥厚する病気のことで、幹部をこすっても白い部分が取れないのが特徴です。白斑症の原因は明確になっていませんが、女性よりも男性に多く見られます。発症する部位としては下顎の歯茎がもっとも多く、すぐに歯科医院に行くことをお勧めします。

口腔癌

初期の口腔癌は痛みなどの自覚症状が出にくいのが特徴ですが、口腔内に白い着色・できものがある場合は注意が必要です。特に白い着色、できものが次第に大きくなるような場合は口腔癌が疑われます。

骨隆起

顎の骨が出っ張ってくる症状のことを言います。骨が盛り上がることで歯茎の粘膜が押されて薄くなるため、内部が透けて白く見えるようになります。骨が出っ張っているだけなので歯科医院に行く必要はありませんが、日常生活に支障が出てる場合は歯科医院を受診されてください。

歯茎の腫れはつぶしても問題ないのか?

そのままにしている場合は再発するケースも

「とにかく歯茎の腫れをなんとかしたい!」という気持ちで、歯茎の膿をつぶしてしまう方もいるようです。
膿が出ることで一時的に痛みは少し落ち着きますが、「そもそもなぜ腫れてしまったのか?」という原因は残されたままです。
歯の根っこの先がひとたび膿めば、歯医者さんで治療しなければ再発してしまうケースもありますし、歯のまわりにある骨を溶かしたり、膿が血液によって運ばれ全身に影響を与えたりすることもあります。
歯茎が腫れぼったくなるのは、身体の防御反応の一種で「治療を受けた方がよい」とサインを出しているとも考えられます。

自宅でできるケアについて

歯茎が腫れているということは、それだけ細菌活動が活発化しているとも考えられます。
したがって口のなかを清潔に保つことが大切ですので、ノンアルコール・低刺激のうがい薬などで口をきれいにしておきましょう。
また歯茎の腫れで強く痛む場合は対処法として市販の頓服薬を使用し、ひとまず痛みを落ち着かせるのもひとつの手段です。
歯茎が腫れているからといって膿をつぶしてしまうのは、さらに口を不潔にしてしまいかえって症状を悪化させる恐れがありますので、注意が必要です。

歯茎の腫れに対する治療方法や治療期間

歯周病治療をおこなう

歯を支える骨にまで炎症がおよんでいる歯周病に要因がある場合は、歯垢や歯石といった歯周病菌のすみかとなる汚れを取り、できる限り感染源を少なくすることで、炎症を軽減します。
歯周病は重症化すると骨が大きく破壊されてしまうケースもあり、治療期間も半年ほどの長期になることもあるので、早期に治療することが大切です。

膿を排出し、薬を投与する

かたい骨が刺さってしまうなどの理由で、歯茎が傷ついて化膿し、腫れぼったくなるケースもあります。
その際は、膿が大きければ歯茎を切開して膿を出したり、患部を消毒したりしてから、抗菌薬や鎮痛薬を服用し様子を見る場合があります。

歯の根っこの消毒

歯の根っこに膿が溜まっている根尖病巣は、歯の根っこの消毒をおこなうことが大切です。
炎症のもとである菌を洗浄・消毒し、菌をできる限り少なくすると歯茎の膿も自然と引いていくことが多いです。

歯の根っこの保存が難しい場合は抜歯するケースも

歯や歯の根っこの先が割れてしまい、そこから菌が侵入することで膿を持っているときには、歯の保存が難しいケースもあります。
根っこが割れた状態は「歯根破折」と呼ばれ、修復や保存ができるように処置を進める場合もありますが、なかにはやむを得ず抜歯してしまうケースも存在します。

もちろん子供の歯にも、同じように根っこの感染が起こってしまうことも多くあります。
フィステルを放置し続けると、根の先にたまった膿の袋が大きくなり、周りにある歯の根を溶かしたり、神経を死なせてしまうことがあります。
下にこれから生えてくる大人の歯があった場合、感染している子供の歯の根っこがある事で影響が出る場合もあります。

一度歯の治療をしたから大丈夫、痛みがないから大丈夫と思わずに一度虫歯で神経を抜いた後の歯は他の歯よりもろいことを頭に入れ、慎重に扱うよう心がけましょう。
また、膿は血液によって身体中に運ばれてしまい様々な病気の原因にもなります。
外傷を受けたり、虫歯がある場合はすぐに治療をしましょう。

歯の根っこの治療は、根っこの中を消毒したり、膿がなくなるのをまったりするので、来院回数も多く、時間がかかることがい多いです。そうなる前に予防出来たらいいのですが、神経が死んでしまっていたり、鈍感になっている場合は気づけない場合も多くあります。 
もしお口の中にニキビみたいなものが出来ている場合や、臭い鈍痛などある場合には、早めに歯科医院の受診をお勧めします。
当院でも出来るだけ、ご自分の歯が残るように、歯の保存を大切に治療をおこなっております。何か気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください


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