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Column
まだ子供の歯に銀歯がついているイメージはほとんどありませんよね。
しかし、大きな虫歯が出来てしまった場合には、子供の歯にも銀歯を詰めることは治療方法としてはあります。
ただ、最近のプラスチック製の歯と同じ色の材料は強度も改善され、むし歯の部分だけ削り、審美性だけでなく接着力もよいので、とくに小児では多く使われるようになりました。このような理由で、最近は見かけることが少なくなってきてるのが現状です。
子供の歯に銀歯を被せることについて、不安なことも多いですよね。よく聞かれる質問についてまとめてみたいと思います。
銀歯にしたらアレルギーが心配！！
子供の歯にほとんどありません。ただし、ごく稀に金属アレルギーがおこることがありますので、何か症状がでるようでしたらかかりつけ歯科医に相談して下さい。
銀歯にするという事は、神経を抜いている？大丈夫？？
乳歯と永久歯は、神経を含めて別の歯です。乳歯の神経をとっても永久歯の神経には影響はありません。神経がばい菌にやられている状態でおいておく方が、永久歯に影響が出ることがあります。
銀歯を被せても大人の歯はちゃんとはえてくるの？？
銀歯は、ただ上にかぶせているだけで、乳歯が生えかわる時に一緒に取れるので心配はいりません。 ただし、大きなむし歯で神経を抜いてかぶせた場合、乳歯がうまく吸収されず、乳歯が抜ける前に、永久歯が横から生えてくることがあります。この場合は歯並びにも影響が出てくるので、乳歯を抜いてもらいましょう。
安全だと分かっていても、どうしても銀歯を被せたくない！他に選択肢はあるの？？
レジンといって、歯と同じような色のプラスチックのつめものがあります。しかし、それぞれ適応症があり、あまり大きな穴の所に白いつめものをすると、詰める場所や、かむ力によっては、かけたり取れたりすることもあります。レジンで対応出来ない大きなむし歯や神経処置後には乳歯冠という既成の冠がどうしても必要になることもあります。
子供の銀歯の種類
①大人と同じように型を採って銀合金で詰め物を作って歯に接着材で装着する場合
②ステンレススチールで出来た既成の冠（乳歯冠）を歯に被せてしまう場合
子供の銀歯①の特徴
＊外れやすい
子供の歯は大人の歯の様に高さが有りません。よって銀歯を作って接着させようとしても深さが無いので外れやすいのです。また、大人よりもガムやグミを食べる機会も多いので、乳歯の詰め物に対して、この引っ張り力が働くと、かなりの確率で詰め物の銀歯が取れてしまいます。外れた場合でも気が付かないことが多く、痛みが出た段階で親に言う場合が多いのです。こうなると、さらに虫歯が進行してしまい、再治療が必要になってしまいます。
＊型を採る必要がある
大人でも、あの歯型を採られるのは、気持ちが悪いと思います。あれを子供にやらなければならないのです。泣いていなければ、気持ちが悪いだけでそれほどは問題はありませんが、泣いているのに、型を採ると、あのドロドロな型を採る材料を吸い込んでしまう危険性があります。型を採るとなると、治療回数も１つの歯に対して２回かかってしまいます。オーダーメードで作るので適合はいいのですが、保護者の方もこども自身もしんどいですよね。
＊再度虫歯になりやすい
保険内治療の場合、大人に使っている代用金合金と違い銀合金とい金属なので、欠けやすく、段差ができてしまったりして、そこから虫歯になってしまう場合も多いのです。
この様な欠点もありますので、銀歯は子供の治療に使う必要性があまり無いと考えられています。
②の乳歯冠の場合は、上記の詰め物の銀歯と違って既成品の被せ物です。
同じ部位の歯でも大きさが７種類程度あり、そこからチョイスをして装着していきます。これは子供ならではの物で、乳歯冠の様な既製品が使えるのは【成長発達中】という、特殊な状態のみとなります。
乳歯冠の良さは、上記の詰め物を作ってきて入れる銀歯の欠点の３つが無いのです。外れにくく、型を採る必要もない、全部被せてしまうので再度虫歯にはならないのです。
もちろん欠点もあり、銀色が目立つということです。まれではありますが、金属アレルギーが起こってしまう可能性もありますね。このような事が懸念される場合には、自費にはなりますが、子供の歯でも適合の良い、白の被せ物を被せることも可能です。
ただし、子供の歯は基本的には生え変わりますので、金額やそれぞれのメリットデメリットをよく考えて選択できるといいですね。
当院では、小児科も取り扱っておりますので、気になる事や分からないことなど、お気軽にご相談してくださいね♪
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