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Column
「銀歯を白くしたいけれど治療費が気になる…」
「保険内で治療したいけれども、金属アレルギーが心配…」
従来の保険治療では、虫歯などの治療で被せ物をした場合、前歯以外であれば銀歯しか選択肢はありませんでした。 ですが近年では、歯科技術の進歩により、保険治療でも白い歯を入れることができるケースが増えており、現在では一番奥の歯を除いて保険でほとんどの歯に白い歯を入れられるようになってきています。
これは一般的に「CAD(キャド)/ CAM(キャム)冠(カン)」と呼ばれています。
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
CAD/CAMとは、歯型のスキャンデータをコンピュータに入力し、ハイブリットセラミックのブロックを、機械によって入力された歯の形に削り出して作る歯科技工物です。歯科技工士ではなく全てコンピュータが自動で作成するため、費用と期間を抑えることが出来るのが特徴で、金属を使用しないため金属アレルギーの心配もございません。
CAD/CAM冠は、2014年に小臼歯に対してのみ保険適用が認められて以降、診療報酬改定で保険適用の範囲がどんどん拡大され、2020年9月の改定では、条件付きではありますが、ほぼ全ての歯に適用できるようになりました。
また、2022年4月からは冠(被せ物)だけでなく、CAD/CAMインレー(詰め物)も保険適用が認められ、白い歯にできるケースがますます広がりました。
材料にはハイブリットレジンを使用しているため、銀歯やセラミックスなどと比べると強度はどうしても劣ってしまいますが、保険で白い歯を入れることが出来るのは大きな魅力といえるでしょう。
メリット・デメリット
メリット
- 歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよい。
- 金属ではないので、金属アレルギーが起こりにくい。
- 料金は保険適用外セラミックに比べ、保険適用なので安価でできる。
- 天然の歯の硬さに近いため、かみに合う歯にダメージを与えにくい。
CAD/CAM冠の素材となる「ハイブリッドレジン」にはプラスチックが含まれており、天然の歯の硬さと似ています。そのため、噛み合わせの際に反対側の歯にダメージが加わりにくく、安全にものが噛めるというメリットがあります。
デメリット
- 白い歯ではあるが透明感に欠ける
- 金属冠に比べて強度が低い
- 経年劣化により変色のおそれが高い
CAD/CAM冠の素材となるプラスチックは吸水性があり、長期的に使用すると光沢感がなくなって変色しやすくなります。奥歯は普段じっくりと人に見られる心配はないので、気にならなければそのまま使用しても問題はありません。
ただし金属冠に比べて強度面で劣る可能性があり、強く噛むクセのある方や歯ぎしりをする場合には不適とされています。
CAD/CAM冠・インレーの保険適応条件、適応部位
保険適応でCAD/CAM冠・インレーを入れるには注意点があります。
CAD/CAM冠の適応条件
CAD/CAM冠を保険適応にするには、第二大臼歯(前から7番目の歯)が4本全て生え揃っており、正常に噛み合っている必要があります。
適応部位
前歯から第一大臼歯(前から6番目の歯)まで適応可能です。
また、金属アレルギーがある人は第二大臼歯まで適応可能です。
CAD/CAMインレー
2022年4月からCAD/CAMインレーが保険適応になりました。
材料はCAD/CAM冠と同じで、小臼歯・第一大臼歯に適応できます。(第一大臼歯の場合は第二大臼歯が上下4本揃っている場合のみ保険適応)
分からない点や気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。