TOP

コラム・キャンペーンcolumn・campaign

2023.08.14
予防歯科とは

昔は歯が痛くなったら歯医者さんに行く、というのが一般的だったと思いますが、最近では痛みや他の症状がなくても、定期的にクリーニングに歯医者さんに通う方も多くなってきています。予防歯科という言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか。

予防歯科とは

予防歯科は、むし歯や歯周病などの病気になってからケアするのではなく、それらを未然に防ぐことが目的のケアです。予防歯科には、歯科医院で行うプロケアと、歯科医院でのアドバイスをもとに自分で毎日行うセルフケアがあります。
むし歯や歯周病などは、毎日のセルフケアだけでは予防しきれません。セルフケアで落とすことができない歯垢や汚れは、プロケアによってキレイに取り除くことができます。
予防歯科は、プロケアとセルフケアの両方を実践していくことです。どちらか一方だけでなく、両方に取り組むことで歯の健康寿命を伸ばすことができます。

予防歯科と歯科検診はなにが違うの?

歯科検診では、むし歯や歯周病などがないかどうか、それらがあった場合にはどれくらい進行しているのか、その他に歯ぐきや口腔粘膜に異常がないかどうかなど、口内の状態を調べて、必要な場合は治療を行います。歯科検診により、早期発見・早期治療が可能です。ただし、むし歯や歯周病の初期徴候がない限り、予防の処置は行われません。

予防歯科は保険適用される?

健康保険とは、病気を治すための処置へ適用されるものです。予防歯科の場合は自由診療として扱われるため、保険適用外となります。ただし、診断によりむし歯や歯周病が発見された場合、そのための治療や歯周病の重症化を防ぐための処置などは、保険が適用されることがあります。

歯科治療で保険が適用できるのは、保険で認められた手順・方法・材料を用いた場合と定められています。それ以外の治療を受ける場合には、差額もしくは全額を自己負担することとなります。

<歯科診療3つのパターン>

  1. 保険診療:健康保険で認められた材料を、健康保険で認められた技術で行う治療
  2. 自費診療:全額自己負担となる治療
  3. 保険診療と自費診療の併用が認められる特別なケース:健康保険で認められたものと、その材料との差額を自己負担する

現在の虫歯治療は、歯を削って金属や樹脂に置き換える「置換治療」が一般的です。

しかし、身体にとって金属や樹脂は異物でしかありません。本来身体の一部である歯を人工物と置き換えることは、身体にとって良いことだとはいい切れません。
歯を削る原因となる虫歯を未然に防ぐことが予防歯科の目的です。

いつから予防歯科をはじめたらいいの??

予防歯科は可能な限り小さいうちから取り組むことが大切です。
早い段階から歯の健康を意識することで、大人になってからも虫歯が発生する可能性を限りなくゼロに近い状態にできます。
また、万が一虫歯が発生した場合でも早期発見できるため、悪化しないうちに治療が可能です。
予防歯科に継続して取り組んでいけば、必要最低限のメンテナンスと治療を繰り返すだけで済みます。
そのため、年齢を重ねても自分の歯でしっかり食事を楽しむことができ、長く健康に過ごすことができます。

海外と日本の意識の差

日本では虫歯になってから治療をするという考えを持っている方が多いです。
しかし、海外では虫歯になってから治療するという考えはなく、そもそも虫歯にならないための予防を重視する傾向が高いです。
現在の日本で予防歯科を含む歯の定期的なメンテナンスを行っている方は、全体の5%程度といわれています。
一方、ヨーロッパの先進国では60%〜70%の方が歯の定期的なメンテナンスを行っているといわれています。予防歯科に対する意識の高さは日本と比べるまでもありません。
海外の先進国では予防歯科は当たり前の取り組みです。また、この意識の差は年齢を重ねた後に残る歯の本数にも影響しています。
予防歯科先進国のスウェーデンでは、80歳時点で残っている歯の本数は平均して20本ですが、日本では80歳時点で平均8本しか歯が残っていません。
これだけをみても、予防歯科がどれだけ大切かがわかります。

予防歯科のメリット

ここでは、主なメリットを5つ紹介します。

虫歯や歯周病を予防できる

虫歯や歯周病の予防をできることは、予防歯科最大のメリットといえるでしょう。
虫歯は発生した当初は痛みがなく、自分で気づくことはほとんどありません。
痛みが発生したころには虫歯がかなり進行している段階であり、治療はできても完治はできない場合が多いです。
また、治療をした歯はその後の持ちが悪くなり、長く維持することは難しくなります。
一方で歯周病は、痛みが発生することなく進行する特徴があり、気づいたころには歯がグラグラして抜け落ちそうになっていることが多いです。

虫歯や歯周病は、自分で行うセルフケアはもちろんですが、定期的に歯医者に通って検診を受けることで未然に防ぐことができます。
万が一虫歯になったとしても、早期発見できれば歯を削る量を最小限に抑えて治療することが可能です。
歯医者では歯周病の原因である歯石を綺麗に取り除いてくれます。歯周病が進行しにくい状態を作り、維持していくことができます。

健康な歯を長く維持できる

歯は一度失ってしまうと、二度と元の状態に戻ることはありません。
乳歯から永久歯に一回生え変わると、次は新しい歯が生えてくることはありません。平均で13歳ごろに大人の歯が生えそろい、そこから何十年と同じ歯を使い続けていくことになります。

虫歯治療で行う歯を削るという行為は、歯の寿命を著しく縮めます。歯の健康を長く保ちたいと考えるのであれば、歯を削らずに済むように日頃から予防歯科に取り組むことが大切です。

歯を失ってしまったら食べられるものが限られてしまい、食事を楽しむことも難しくなります。
食事は生活の質を維持・向上させる非常に重要な要素であり、身体の健康にも大きく影響します。
現在日本では「8020運動」と呼ばれる、80歳になっても自分の歯を20本残すことを目指した運動が行われています。
しかし、この目標を達成できている方はまだ全体の半分しかいません。

達成できない理由としては、虫歯や歯周病にかかっていることから歯が抜けてしまっていることが大きいです。
日本人が歯を失う原因の上位が虫歯と歯周病です。適切に予防歯科をしていくことで大切な歯を失うリスクを軽減させることができます。

健康寿命が伸びる

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されていない期間のことです。
高齢社会である日本では男女ともに平均寿命が80歳を超えていますが、健康寿命は男女ともに72歳〜75歳に留まっています。
平均寿命と健康寿命の差は健康ではない期間を指し、この差が広がっていけば健康上の問題に加え、医療費や介護費の増加につながる可能性があります。
近年では、歯の残存本数が健康寿命に影響するといわれていて、健康な歯を長く維持していくことが大切です。
また、虫歯や歯周病などの口内の病気は身体の病気を引き起こす可能性もあることから、予防歯科の重要性が高まっています。

身体の病気を予防できる

あまり知られてはいませんが、虫歯や歯周病が原因で発症する病気がいくつかあります。
そのため、口内の健康状態の維持・改善は身体全体の健康状態の維持にとっても、欠かすことができないものだといえます。
もちろん虫歯や歯周病だけが原因というわけではありませんが、予防しておくことに越したことはありません。
以下が虫歯や歯周病によって引き起こされる可能性がある病気の例です。

  • がん
  • 心臓疾患
  • 呼吸器疾患
  • 関節リウマチ
  • 慢性的な肝臓病 など

経済的な負担の軽減

虫歯や歯周病がないにもかかわらず、定期的に歯医者に通うことはお金の無駄なのではないかと思われるかもしれません。
しかし、万が一虫歯になった場合はそれ以上の費用がかかる可能性があります。
虫歯の治療は一回で済むことはあまりなく、歯医者に複数回通うことが一般的です。
治療費用だけでなく、時間や手間もかかるため、結果として予防歯科の定期健診より高くなる可能性があります。
予防歯科は歯はもちろんですが、身体の病気の予防にもなります。将来的にかかる医療費を抑えるためにも予防歯科は効果的といえるでしょう。

予防歯科のデメリット

何事にもデメリットは付き物ですが、予防歯科を行うことのデメリットはほとんどないと言ってもいいでしょう
デメリットを1つ挙げるとするならば、定期健診を受ける際に必要となる時間と費用です。
しかし、予防歯科は虫歯や歯周病を未然に防ぐことを目的としているため、将来的にかかる治療費を抑えることができます。
そのため、総合的に見れば定期健診の方が安く済む可能性が高いです
また、予防歯科の定期健診は基本的に保険適用であるため、経済的な負担も最小限になっ
歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科は、海外では当たり前の取り組みになっています。
しかし、歯が痛くなってから治療に行く考えが根強い日本では、まだまだ予防歯科が浸透していないのが現実です。

海外では、予防歯科の定期健診にいく方の割合が60%〜70%であるのに対し、日本では5%ほどしかありません。口内の病気を防ぐことは長期的な治療費の軽減につながるだけでなく、身体の健康寿命を伸ばすことにも効果的です。

今後の自分の健康を守っていくため、健康な歯を保って生活の質を維持するためにも、ぜひ予防歯科を意識してみてください。

当院では予防歯科に積極的に取り組んでいます↓↓↓

予防歯科
一覧に戻る

アクセスaccess

まりこ歯科クリニック        
〒532-0033 大阪府大阪市淀川区
新高3丁目6-17-2F
三国駅前クリニックモール
アクセス
診療時間※予約優先制
診療時間
休診日:木・日・祝
※受付は診療開始時間~終了15分前までとなります。

阪急三国駅から徒歩3分、
国道176号線沿い
にあり
通いやすい立地です。
1階がKOHYO阪急三国店です。