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2023.06.26
おしゃぶり・指しゃぶりについて

お子様の指しゃぶり、いつまでさせて良いものなのか、無理にでもやめさせた方がいいのか、悩みますよね。医院に来られたお子様の親御さんからも良く質問があります。

生後3カ月辺りから指しゃぶりが始まることが多く、1~2歳までに日中は指しゃぶりが減ってくる場合が多いようです。
平成20年に発表された厚生労働省の資料では、1歳半で指しゃぶりをしている子どもは全体の30%であり、3歳では20%、5歳では10%と報告されています。

3歳頃までの指しゃぶりはに、あまり神経質になる必要はありません。言葉が発達して自分の欲求を伝えられるようになったり、活発に遊ぶようになったりすると、指しゃぶりの頻度は自然と減ることが多いです。昼寝をしなくなると夜寝つくまでの時間が短くなるため、寝るときの指しゃぶりも少なくなります。

年齢的にやめさせた方が良い時期は??

4歳・5歳・6歳以降に指しゃぶりをしていると、歯並びや噛みあわせに影響することがあります。そのため、そろそろ指しゃぶりをやめさせる時期といえるでしょう。

指しゃぶりが習慣化すると、いわゆる出っ歯の状態になる可能性があります。見た目も気になりますが、話し方がかわったり、食べ物をよく噛めなくなってしまうなどお口の機能にまで影響してしまいます。
さらに、噛みあわせが悪くなると、姿勢が悪くなる、集中力が続かない、力が入らないなど、運動や勉強にも影響します。指しゃぶりを早めに卒業することで、歯並びや噛みあわせの悪化を予防できるといえるでしょう。

このあたりになってくると、習慣化してしまっている指しゃぶりの延長で、やめることが出来ていないか、やめることが出来ていたのに、環境などの変化に対する不安から、再発するパターンが多く見られます。
このような場合には、積極的にやめさせるような働きかけが必要になります。 環境的な要因を取り除く努力をすることで,指しゃぶりの回数が徐々に少なくなることもあります。心理的にも環境的にも問題がない場合には,単に頑固な癖として残っていることも多いので歯科医に相談し,指しゃぶりをなくすようにしましょう。

指しゃぶりがお口の中に及ぼす影響

指しゃぶりをすると歯やあごに強い力が、毎日多数回、毎回数十分ずつ、加わっていることになります。とくに睡眠時には数時間連続して指しゃぶりをしていることが多く、トータルで加わる力はとても大きなものになります。口や顔に大きな成長変化がみられる5歳過ぎまで、指しゃぶりの力が加わり続けると歯並びやあごの変形につながります。また、指しゃぶりでお口の形態が変化してしまうと、呼吸、発音、噛む、飲み込むなどのお口の働きも正常に機能しなくなってしまうことが多いのです。

前歯が噛みあわなくなる(開咬・かいこう)

開咬とは、上下の歯をかみ合わせたとき、前歯の間に隙間があいていて、かむことのできない状態です。指しゃぶりの時に上下の前歯で指を噛んでいるため、この隙間ができやすくなります。

出っ歯になる(上顎前突・じょうがくぜんとつ)

しゃぶっている指が上の前歯を持続的な力で押していることが多いため出っ歯になってしまいます。

上下の奥歯が横にずれて中心があわない(交叉咬合・こうさこうごう)

指を吸うと、頬の筋力で奥歯が内側におされ、上の歯列の幅が狭まります。それによって下の歯列との大きさのバランスが崩れ、かんだときに前歯の中心が合わなくなります。

舌たらずな話し方になる

指しゃぶりにより上下の前歯の間に隙間ができてしまうため、話している時に舌が突出して、舌たらずな話し方になります。サ・タ・ラ行が上手に発音しにくくなり、唾液も飛びやすくなります。歯並びを治したり、舌の訓練をして話し方の癖を治療する必要があります。

唇がめくれた様に見える

指しゃぶりの力は歯並びをかえるだけでなく、あごの発達にも影響します。指しゃぶりの時に上下前歯の歯で指を噛んでいるため出っ歯になりやすく、口元が出て上唇がめくれやすくなります。歯並びの治療だけでよい場合と、あごの骨格矯正も必要になる場合があります。

くちゃくちゃと食べるようになる

前歯で物が咬めなくなり、口を開けたままで、音をたてて食べることが多くなります。また、前歯の間から舌を押し出すように食べ物を飲み込むようになります。歯並びを治療して前歯で物をかめるようにし、舌の訓練をして飲み込む運動を正常にもどす必要があります。

口呼吸になる

出っ歯になったり前歯が噛みあわない開咬(かいこう)になったりすると、口が閉じづらくなっていつも口をあけているようになります。口呼吸は、指しゃぶりの習慣だけでなく、鼻の疾患により鼻呼吸がしにくい場合もおこります。そのため、状態によっては歯科だけでなく耳鼻科でも治療方法をご相談することをお勧めします。

指しゃぶりをやめさせる方法

・スキンシップをする
・手や体を動かす遊びをする
・寝る前に本を読む
・指に塗り薬を塗ってみる
・絆創膏を使う
・優しくうながす
・子どものリズムを整える
・無理にやめさせようと怒りすぎない

このようにやめさせる方法はいくつかあります。
その子がなぜ指しゃぶりをしてしまうのか、原因を考えながら、その子に合った方法で対応してあげられるといいですね。
当院でも、小児歯科や歯科矯正も行っておりますので、悩んだ時や、何かわからないことなどありましたら、お気軽にご相談ください。

小児歯科

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