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子供の虫歯は減少傾向にあるものの、いまだに多くの子供が虫歯に悩んでいます。厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、5歳児の約3割に虫歯が見られます。
虫歯の原因は単純に「甘いものを食べること」ではありません。重要なのは「何を」「いつ」「どのくらいの頻度で」食べるか。同じおやつでも、食べ方次第で虫歯リスクは大きく変わります。
そもそもなぜ、おやつでむし歯になるのか?
むし歯は、口の中の細菌(主にミュータンス菌)が糖を分解して酸を作り、歯の表面が溶ける(脱灰)ことで進みます。糖を口にしてから数分でpHが急降下し、再び中性に戻るまでに30〜60分ほどかかります。

1. 砂糖(遊離糖類)の量
WHOは2015年のガイドラインで、遊離糖類を1日の総エネルギーの10%未満、理想は5%未満に抑えることを推奨しています。遊離糖類とは、加工食品に添加された砂糖、はちみつ、シロップ、そして100%果汁ジュースに含まれる糖も含みます。生の果物に含まれる糖は対象外です。
2. 口の中に残る時間(停滞性)
キャラメル・グミ・ドライフルーツのように歯にくっつきやすく、長く残る食品は、糖が長時間プラークに供給され続けるためリスクが高くなります。逆に、口の中をすぐ通過する液体(牛乳など)や、すぐ溶ける食品はリスクが相対的に低くなります。
3. 食べる回数(頻度)
同じ量の砂糖でも、1日に何回に分けて食べるかでリスクが大きく変わります。間隔を空けずに食べ続ける「だらだら食い」は、再石灰化の時間を奪い、脱灰の時間ばかりが長引く状態を作ります。
「何を食べるか」より「いつ・どう食べるか」の方がむし歯リスクへの影響が大きいケースは少なくありません。チョコを1日1回食後に食べるのと、清涼飲料水をちびちび1時間飲むのとでは、後者の方がリスクが高いことが多いのです。
虫歯になりにくいおやつ&虫歯になりやすいおやつ

ポイントは「糖の種類」と「口の中に残る時間」。すぐに食べ終わるもの、唾液を出すもの、虫歯菌のエサにならない糖を使ったものが「歯に良いおやつ」の条件です。
おすすめのおやつ
口の中での滞留時間が短いおやつは虫歯リスクが低くなります。
① チーズ
チーズは糖分を含まず、カルシウムが豊富。食後に食べることで口の中の酸性を中和し、再石灰化を助ける効果も期待できます。

② ナッツ類(無塩・無糖)
アーモンドやくるみなどのナッツ類は、糖質が少なく、噛むことで唾液の分泌を促します。よく噛むことが虫歯予防にもつながります。

③ おにぎり(小さめ)
炭水化物ではありますが、甘味が少なく、満腹感が得やすいためダラダラ食べを防げます。具材はシンプルなもの(梅、鮭など)がおすすめ。

④ 無糖ヨーグルト
乳酸菌の働きで腸内環境にもよく、糖分が加えられていないプレーンヨーグルトであれば虫歯リスクは低め。フルーツを少し加える程度ならOK。

⑤ 寒天ゼリー(無糖)
食物繊維が豊富で、甘さ控えめな手作り寒天ゼリーは満足感もあり、虫歯になりにくいおやつとして優秀です。

歯科専門家が推奨するおやつの食べ方
虫歯リスクを下げる5つの習慣
- 時間を決めて食べる —「15時のおやつ」のように時間を決める。 だらだら食べは最大のリスク。おやつは1日1〜2回時間を決める
- 食事の終わりに合わせる:食事と一緒または食後すぐの方が、独立して食べるよりリスクが下がる(脱灰の回数が増えないため)
- よく噛む食品を選ぶ — 唾液の分泌が増え、自浄作用が高まる(りんご、にんじんなど)
- 粘着性の高いおやつを避ける — キャラメル、グミ、ソフトキャンディーは歯に付着しやすい
- 就寝前1時間は糖を入れない— 睡眠中は唾液の分泌が減少し、虫歯リスクが最大化。寝る前のジュース・飴は最も危険!
よくある質問
おやつの後すぐに歯を磨いた方がいいですか?
食後すぐは口の中が酸性に傾いており、歯のエナメル質が一時的に軟化しています。30分ほど待ってから磨くか、まず水でうがいをしてから磨きましょう。特に酸性の飲食物(柑橘類、炭酸飲料)の後は注意が必要です。
キシリトールガムは何歳から与えていいですか?
ガムを適切に噛んで飲み込まない能力がつく4〜5歳頃からが目安です。キシリトールは虫歯菌の酸産生を抑制する効果があり、おやつ後のガムとしておすすめです。
乳歯の虫歯は永久歯に影響しますか?
はい、影響します。乳歯の虫歯が進行すると、その下の永久歯の形成に悪影響を及ぼす可能性があります。また、乳歯が早期に失われると永久歯の歯並びにも影響するため、乳歯の虫歯予防も非常に重要です。
まとめ
お菓子を楽しむうえで大切なのは、種類だけでなく、食べる時間・量・食後のケアまで含めて総合的に考えることです。
正しい知識があれば、むし歯を気にせずおやつタイムを楽しむことができます。
「自分や子どもに合ったおやつはどれ?」「今の習慣で大丈夫かな?」と感じたときは、歯科の専門家に相談するのが一番確実です。
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