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Column 矯正

2026.06.15
受け口さん(反対咬合、下顎前突)の矯正治療

反対咬合とは?


正常な噛み合わせとは、奥歯を噛んだときに上の前歯が下の前歯よりも数㎜前方に出ていて、正面から見た場合に下の前歯の上部が上の前歯により隠されている状態です。
反対咬合は、通常の嚙み合わせとは逆に下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のことをいいます。
かむ、話すといった機能面に影響を与え放置すると、顎や歯に負担がかかることがあります。

反対咬合の種類

・骨格性下顎前突
下顎の骨が過剰に成長している、または上顎の成長が不足しているなど、骨格的な問題が原因。
骨格性の問題が主な原因である場合、成長期のお子様であれば顎の成長をコントロールする治療を行うことができます。しかし、成長期を過ぎた大人の方の場合は、歯の移動だけでは根本的な改善が難しいことが多く、下顎の骨を後方に移動させるなどの外科手術を伴う矯正治療が必要となることがあります。

・歯槽性下顎前突
顎の骨格自体には大きな問題がなく、歯の傾きや並び方が原因で噛み合わせが逆になっている状態。
上の前歯が内側に傾いて生えていたり、下の前歯が外側に傾いて生えていたりすることで、噛み合わせが反対になってしまうケースが多く見られます。
歯列矯正によって改善することが多いです。

反対咬合の原因

遺伝や顎の骨格の成長や歯の傾きや幼少期の癖など様々な原因があります。
単一の原因で発生するものではなく、その根本にはさまざまな要因が関係しています。


・遺伝的要因
反対咬合は親から子へ骨格や歯並びの特徴が遺伝することがあります。両親のどちらかが受け口の場合、子どもも同様の骨格を受け継ぐ可能性がありますが、必ずしも遺伝するわけではありません。
・骨格性要因
下顎の過成長や上顎の成長不足により、下顎が前方に突出することで反対咬合が生じます。骨格性の場合、歯列矯正だけでは改善が難しく、外科的矯正が必要になることもあります。
・歯槽性要因
顎の骨格に問題がなくても、上の歯が内側に傾いていたり、下の歯が外側に突き出している場合、噛み合わせが逆になることがあります。この場合は歯列矯正で改善可能です。
子どもの顎は柔らかく変形しやすいため、唇を吸う癖、頬杖、顎を前に出す仕草などが反対咬合の原因になることがあります。また、舌が下がった位置にあると下顎が過剰に発達し、反対咬合を引き起こすことがあります 。

・幼少期の癖や舌の位置
子どもの顎は柔らかく変形しやすいため、唇を吸う癖、頬杖、顎を前に出す仕草などが反対咬合の原因になることがあります。また、舌が下がった位置にあると下顎が過剰に発達し、反対咬合を引き起こすことがあります。
癖は長く続くにつれて、やめさせることが難しくなる場合もあり、反対咬合を進行させてしまう可能性もあるため、早い段階でやめさせることが重要です。

反対咬合の治療法

成長期(小児)の場合
子供の骨は柔軟性があり、早期の矯正治療で顎の成長をコントロールできます。
使用装置 
・プレオルソ
取り外し式のマウスピース装置で、顎や舌、口周りの筋肉のバランスを整え、自然な発育を助けることで、将来の歯並びがきれいに並びやすい土台を作ります。
5、6歳くらいから始めます。
プレオルソだけでは改善しない場合もありますので、後から小児矯正1期治療をすることがあります。

小児矯正1期治療
・上顎前方牽引装置(プロトラクター)
上顎を前方に引っ張る装置で、上顎全体の成長を促す高効果があります。
適応時期は、乳歯列期から思春期前で、上顎の成長発育の旺盛な時期(特に小学校低学年くらい)に治療を実施すると効果が現れやすいです。
就寝時を中心に、在宅時にできるだけ長い時間使用します。

・拡大装置(急速拡大装置、クワドヘリックス、バイヘリックスなど)
歯列や顎の骨を広げるために使用します。上下の幅のアンバランスを整えます。

成人の場合
成人の反対咬合は、骨の成長が止まっているため、歯列矯正以外に外科的矯正治療が必要になることもあります。
当院では外科的矯正治療はしていないので、必要な場合は可能な病院を紹介させてもらうことがあります。
使用装置
・ワイヤー矯正(メタルとホワイトワイヤーが選べます)
反対咬合の場合、下の前歯が外側に傾いていたり、逆に上の前歯が内側に倒れていることが多くあります。
ワイヤー矯正で、歯一本一本にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通すことで、歯の表面だけでなく、根っこの向きまでコントロールしていきます。


・マウスピース矯正
軽度から中程度の場合(歯槽性反対咬合)はマウスピース矯正で治せる場合があります。(マウスピース矯正ができない場合もあります)
痛みや違和感はワイヤー矯正より少ないですが、ワイヤー矯正より期間は長くなります。

外科的矯正治療とは、下顎の骨を切り、下顎の位置を後ろにずらしてつなぐ手術です。
顎変形症の診断を受けることで、外科手術が保険適用になります。(当院では不可)
上下の顎のバランスが大きくずれている場合には、外科手術と矯正治療を併用する「外科矯正」が必要となることがあります。

まとめ

反対咬合は、見た目だけでなく、日常生活に大きく影響を与える咬み合わせの異常です。
特に成長期のお子さまは、治療のタイミングを逃さないことが非常に重要です。(当院では6歳頃、上の前歯が萌出したタイミングで一度矯正相談をお勧めしています。)
大人の方も、状態に応じた適切な治療で改善が可能です。

気になる場合はお気軽にご相談下さい

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