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2025.09.15
正しい歯磨きの仕方

「歯磨きをしっかりしているのに、虫歯になってしまう・・・」「お口のにおいが中々改善されない・・・」
など、歯磨きの時間をしっかりとり、丁寧にしているのにも関わらず、なかなかお悩みが解決しないことはありませんか??
本日は歯磨きについて詳しくお話していきたいと思います。

正しい歯磨きとは

歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことが必要

歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、ムシ歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。

歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。
歯みがきの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除いてムシ歯や歯周病などにならないようにすることです。

歯ブラシの持ち方

歯ブラシは適正な力で動かせるように、筆記用具を持つときと同じような握り方「ペングリップ」で握ります。

力の入れ具合は、ブラシの毛先が歯と歯の間に留まる程度で、開きすぎてもダメ、歯と歯の間に入っていないのもダメです。

歯ブラシの当て方・動かし方

大きく強く動かすと歯と歯の間にブラシの毛先が届かず、磨き残しが多くなります。
また、歯ぐきが磨り減りをおこして歯ぐきが下がったり、歯が削れる原因にもなりますので、歯を2本づつ磨くことを意識して
動かしてみてください。

大切なのは、磨く順番です。どこから磨いてもいいですが、上や下を適当に磨くのではなく、ひと筆で磨けるように工夫して磨いていきましょう。
嘔吐反射などで歯磨きが苦手な方は、下の舌側が一番辛いので、まずはそこから磨いていくと良いでしょう。

歯垢(プラーク)のつきやすいところ

磨き残しの多い部位は、大きく分けて3箇所あります。歯ブラシを当てる時に3つの部位を意識しながら磨くと良いでしょう。

1:歯と歯の間
2:歯と歯ぐきの境目
3:奥歯の噛み合う面

「歯と歯の間」「歯と歯ぐき(歯肉)の境目」「かみ合わせの面」などは、歯垢(プラーク)がつきやすいところです。ハブラシの毛先を届かせるように意識して歯みがきしましょう。また、歯垢(プラーク)が残らない様に、歯みがきで気を付ける歯や順番を決めておく事もポイントです。

磨く順番

奥歯:歯ブラシの全面を使用して2本づつ磨くように動かします。
前歯:歯ブラシを縦にして1本づつ磨きます。前歯の裏側は歯ブラシを縦にしてかかとの部分を使用して磨く歯と歯ぐきの境目:歯ブラシのわきの部分を使用して磨く。

歯ブラシ交換の時期

歯ブラシの毛先が開いていたら交換時期です。また、最低でも1ヶ月に1回は交換するようにしましょう。
歯磨きの時、力強く磨いている人や柔らかめの毛の歯ブラシを使っている人は早めに毛先が開いてきますので、注意が必要です。

歯磨き粉の選び方

研磨剤が少ないもの選ぶ
歯磨き粉に使用される研磨剤は、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等です。
全く配合されていないものもありますが、歯みがきは歯を削ることが目的ではありませんので、過度に研磨剤が配合されているものは注意が必要です。

薬用成分が配合されているものを選ぶ
虫歯予防か歯周病予防かによって、薬用成分が異なります。自分にあった成分が入っている歯みがき粉を選ぶと良いでしょう。
虫歯予防でよく使われる成分:フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ)
歯周病予防でよく使われる成分:クロルヘキシジン、塩化ナトリウム、塩化リゾチーム

歯みがき粉の使用量

フッ素配合の歯みがき粉を使用する場合は、歯ブラシに2cmほどの歯磨き粉を使用しましょう。
多く使用することでお口の中にフッ素が停滞します。フッ素は虫歯予防効果が期待できる成分です。

※フッ素をできるだけお口の中に高濃度で作用させるためには、歯ブラシを濡らさずに使用することをお勧めします。
歯ブラシを濡らした時に、フッ素の濃度が薄まってしまうからです。

歯磨きのタイミング

歯磨きのベストなタイミングは起床時、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前です。

特に大切なのは就寝前 。口の中の細菌は、寝ている間に増殖します。寝る前に歯を磨いて、菌を減らしてあげることが虫歯予防には効果的です。

また食後に歯を磨くのも理想的です。食後は30分後に磨きましょう。糖分や炭水化物を摂取した口の中は酸性に傾くため、歯が溶けて虫歯になりやすい状態になります。そのため食後すぐに歯を磨いてしまうと、酸性の口のまま磨くことになるため、歯が溶けやすくなります 。 ですから、食後は口内が唾液によって中和されたぐらいの30分後に磨きましょう。

歯磨きの基本は、“食べたら磨く”です。

そこに加えて起床時はお口の中に細菌が増えているため、朝食前にうがいをしたり、軽く歯磨きをしてお口の中の細菌を減らす目的で磨くといいでしょう。
日中に歯磨きができない方は、特に夕食後と就寝前に歯磨きをすることをお勧めします。

歯磨きの時間は平均10分くらい

歯を一本一本きちんと磨くと、少なくとも10分はかかります。毎回の歯磨きで10分間磨く時間を確保するのは、この忙しい現代では難しいでしょう。1回に磨く時間を減らして、回数かけて磨くよりも、1回でもいいのできちんと磨くことが歯垢を落とすには効果的 です。

10分も磨くとなると、洗面台にずっと立っているのは辛いと思います。朝であればテレビや新聞を見ながら、夜であればお風呂に入りながらなどの時間を有効活用して、じっくり磨くようにしましょう。ただし、10分磨いても同じ場所ばかりを磨き続けていたらきれいになるのは一部分だけですよね。
そのため、まずは磨く順番を決めて全体をしっかり磨くことが大事です。そしておおよその時間を把握すると良いです。

歯ブラシ以外も活用する

歯と歯茎の間の歯垢をしっかりと落とすことが大事です。実は、どんなに頑張って歯ブラシで磨いても、口内全体の汚れのうち60%しか落とせません。

しっかりと歯垢を落とすために、デンタルフロスを使って歯と歯の間についた歯垢を落としましょう。歯の間にある歯垢も、フロスを使うことで、90%まで落とすことができます!
フロスは日常的に使えるように習慣をつけましょう。1日1回はフロスで汚れを取り除くことで予防効果が期待できます。
被せ物をしている人は、歯ブラシでは届かない部位に汚れがたまります。歯間ブラシを使って、汚れを取り除くことで被せ物が長持ちする環境を作りましょう。

口の中の細菌の塊である歯垢(プラーク)は歯に付着する以外にも、歯肉の溝の中や舌にもたまります。歯を磨いた後には、歯と歯肉の境目や舌磨きも一緒に行っていきましょう。

それでも落とし残りがあるので、3ヶ月に1度は歯科医院でのクリーニングを受けることをおすすめします。

まとめ

なんとなく自己流で済ませていた歯磨きも、見直してみると改善ポイントがたくさんあったのではないでしょうか。正しいやり方を身につけることで、むし歯も歯周病も、予防が可能になります。

「毎日磨いているのに、トラブルが絶えない」そんな方は、一度ご自身の歯磨きを見直してみましょう。

当院では、定期検診で、患者様一人ひとりの歯並びに合ったブラッシング方法もお伝えしています。自分に合った歯磨きの方法が知りたい、うまく磨けるようになりたいなど何かありましたら、お気軽にお問合せください(^^)/

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