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中心結節とは?
中心結節とは歯の形態異常で、歯のかみ合わせの部分の真ん中に飛び出る突起のことを言います。だいたい11歳から12歳の頃の、下の歯の前から5番目の歯に一番多く現れます。
次いで下の歯の前から4番目、上の歯の前から5番目に発生する可能性が高いです。また、左右対称に見られることが多いです。
乳歯と生え変わり、歯が生えてくる途中や、噛み合わせの時によく折れます。中心結節の中には神経の管があり、破折すると、神経が出て、シミや噛んだ時の痛み、歯茎の腫れなどが起こることがあります。

中心結節が折れた時に起こる症状
①歯がしみる
中心結節が折れると一部の神経が出ている状態になることがあります。冷たいものや熱いものなど刺激が神経に反応すると痛みとして感じます。

②かむと痛い
中心結節が折れ、歯の神経の一部に細菌が感染すると、違和感やかんだ時に痛みとして感じることがあります。歯の神経が部分的に壊死(えし)して、歯の周りの噛んだ時に感じる歯根膜に炎症がおき、かんだ時の痛みとして感じます。
③歯ぐきが腫れる
歯の神経の大部分に細菌が感染してしまうと、歯の根の先から顎の骨に細菌がばらまかれ歯茎が腫れてしまいます。また痛みや腫れが強くなることもあります。

④症状がない
中心結節が折れても無症状のことがあります。その後シミや痛みに変化する場合もありますし、歯が自然に神経の空洞をふさぎ、治っていく場合もあります。
治療法
中心結節が折れる前
中心結節があるがまだ折れていない場合は、中心結節の周りをプラスチックなどで固め、折れないように補強します。中心結節は根元が細くなっています。そこにプラスチックを流し込み、中心結節が折れるのを防ぎます。

中心結節が折れた後
●かんだ時に痛みがある、腫れている
歯の神経が壊死してしまっている可能性があります。壊死した神経の部分まで歯の根の中を綺麗にしていく根の治療が必要になります。
●冷たい物がしみる
まずプラスチックでコーティングしてみます。その後、歯の神経が壊死していないかを経過を見ながら確認していきます。
中心結節はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、100人中1人にあらわれる歯の異常と珍しいものではありません。
歯科医院で適切な処置や予防が行えますので、中心結節を見つけたらまずはかかりつけ歯科医院へ相談しましょう!!

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