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Column

2024.12.02
根管治療ってなに? 

歯の根の中には「根管」と呼ばれる管があり、その中には神経と血管(歯髄)が通っています。虫歯が進行して細菌が根管まで達してしまい、放っておくと歯が痛んだり、根の周りの組織に炎症が広がります。その場合、歯髄を取り、根の中をきれいにする必要があります。その治療を「根管治療」と言います。
ではどのような状態になると根管治療が必要になるのか症例をお伝えします。

虫歯が進行して神経まで感染している

虫歯を放っておくと最初は小さかった穴がどんどん大きくなります。エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行すると、冷たい物や甘い物がしみるなどの症状が現れます。虫歯が進行し神経の近くまで深くなるとズキズキした痛みを感じるようになります。
更に進行すると虫歯が神経に達すると細菌によって感染が起こり、歯髄炎と呼ばれる炎症を起こします。このような状態では神経を取る治療(抜髄)が必要になります。また、虫歯を取っていく過程で神経が出てしまう場合も神経を取らないといけません。

神経が死んでしまっている

虫歯が痛い状態を長い間放置していると、痛みが無くなることがあります。それは虫歯が治ったわけではなく、歯の神経が「死んでしまった」状態です。虫歯がゆっくり進行した場合や過去の治療の影響で起こることもあります。
また歯を強くぶつけた場合に歯が黒くなる、変色して暗くなってしまう、グレー色になってしまうと神経の治療をしなければなりません。

治療終了した歯に違和感や痛みがある

根管治療が終了して数年経つのに、噛むと痛みがあったり、何となく違和感が続いたりすることがあります。被せ物や詰め物で蓋をした後、徐々に細菌が増殖し、トラブルを起こします。その場合は被せ物を外して再治療を行う必要があります。

治療方法

①歯を削る

神経が生きている歯なら麻酔をして削ります。見た目には小さな穴でも象牙質の層で台形に虫歯が広がっていたりすることもあり、感染し軟らかくなった象牙質をきれいに取り除きます。神経が死んでしまった歯は根の管の部分まで歯を削ります。

②歯の神経を取る、再治療の歯なら中の薬を取り除く

根管治療とは細菌によって汚染された根の中を針金のようなやすり(ファイル)でこすり落として根の中を消毒し、薬で密閉して細菌の住みかをなくす方法です。少しでも細菌に侵された根が残ってしまうとそこからまた細菌が増え、いつまでも痛みが取れなかったり、再発を繰り返してしまいます。
歯の神経の管はただの丸い形ではなく、楕円形、三角形、樋状、二股状など、とても複雑な形をしています。この複雑な根の中を小さな入り口から消毒し、根の中に入れる薬が入りやすい形に整える必要があります。

③洗浄し蓋をする

拡大が終わったら、根管内を薬品できれいに洗浄して、仮の蓋をします。根管内の感染や根の先からの膿が無くなるまで、清掃、洗浄、を何度か繰り返します。

④最終的な薬を詰め根管を埋める

歯の神経の管を消毒した後に最終的な薬を緊密に詰めます。歯の神経がなくなった歯は再感染しやすく、管の中に空気が入ってしまうと痛みや再感染の原因となるため薬を緊密に詰めて、細菌の住みかとなる場所をなくしてしまいます。

⑤レントゲンで確認する

歯の根の中に薬を入れた後、根の先までしっかり薬が入っているかレントゲンで確認します。途中までしか入っていなかったり、空気が入ってしまった場合は痛みが出たり、再感染を起こすことがあるので再度入れ直します。

⑥詰め物・被せ物をする

レントゲンを撮ってみて根尖まで根充が出来たら歯を元の形にします。削った部分が一部ならプラスチックの樹脂で修復したり、型取りをして土台を入れて被せ物を作製します。

治療中に起こる痛みの原因

①治療最中に起こる痛み

いろいろな器具を使って治療をしている最中のズキンとする痛みは、根の先端の神経がまだ少し残っていて、器具があたることで起こる痛みが考えられます。「歯髄を取る」とは、歯髄を切断させることで一部が残っていることもあるのです。遠慮せず「痛い」と、お伝えください。麻酔をして治療を続けます。

②麻酔が切れた後に起こる痛み

歯が進行していて痛みが強い状態で抜髄をすると、麻酔がなかなか効かないばかりか、治療が済んだ後も痛みが続くことがあります。炎症が強いところを触れば痛みも強いですよね。鎮痛剤が処方される場合が多いケースですが、鎮痛剤を服用して経過を観察しましょう。それでも痛みが良くならない場合は相談ください。

③膿が出ている歯の治療中の痛み

根まで虫歯が進んでしまうと根の先に膿を持つことがあります。根の先から膿が出てくることを「排膿」(はいのう)と言いますが、排膿しているときに仮の蓋をすると、内圧が高まって強い痛みが出たり、腫れたりします。仮の蓋をせず、根管を開けたままにして膿の出口を作ることで痛みが軽減されます。

④根管治療が終了した後で起こる痛み

根管内がきれいになって、根管内をふさぐ根管充填をした後に痛みが出た場合は、その根充材を入れたことから起こる圧迫による場合があります。重い痛みは徐々になくなることが多いですが、痛みが強いときは鎮痛剤を服用します。痛みが引かず長引く場合は、ご相談ください。

根管治療は、歯を長期間残すには最も重要な治療になります。難易度が高く、通院回数も多くなりがちな治療です。早期治療に努めることで、治療回数や治療費用を抑えられ、患者さんの負担も少なく済むため、痛みや違和感を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。

そして一度根管治療に入ったら、必ず治療が完了するまで来院してくださいね😊🦷

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