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Column

2024.01.29
虫歯にならないためには

歯が弱くて虫歯になりやすい、甘いお菓子やジュースが大好き、だから虫歯が出来ても仕方ないと諦めていませんか?
確かに歯の質や食生活と虫歯は密接な関係がありますが、正しい知識があれば、虫歯は回避できるのです。

なぜ虫歯になるの?

そもそも、虫歯はなぜできるのでしょうか?
虫歯=歯が溶ける というのは、多くの方がご存知かと思います。
食べ物に含まれる砂糖などの糖を虫歯菌が餌として食べると「酸」が発生し、その「酸」が歯を溶かすのです。

では、なぜ歯が溶けるのでしょうか?
歯磨きが下手だから?歯が弱いから?歯医者さんが嫌いだから?お菓子が好きだから?
どれも原因の一つではありますが、どれか一つだけでは虫歯は発生しません。

虫歯は、その人の持つ歯の質糖や汚れが歯に触れている時間虫歯菌の多さ虫歯菌の餌となる糖分を摂取する のすべてが重なった時に発生します。
ということは、歯質がもともと弱い(溶けやすい)だけでは虫歯になりませんし、甘い物をたくさん食べるからという理由だけでもなりません。

気づかぬうちに、この4つすべてが重なっていて虫歯が発生しているのです。

歯の質を強化する

歯は、フッ化物(フッ素)を使って強化することが可能です。フッ素入りの歯磨き粉を毎日使うことで、再石灰化を促し、虫歯に負けない強い歯になります。
特に、フッ化物の効果が強いのは生えたての永久歯です。ですから、乳歯から永久歯に生え変わる年長~小学校一年生からの時期が特に大切。子供の頃から歯医者さんで高濃度のフッ化物を塗ってもらったり、毎日フッ化物入りの歯磨き粉を使うことがお勧めです。

また、歯磨きの後に口をゆすぎすぎてしまうと、せっかくのフッ素が流れてしまいます。
歯磨きの後のうがいを少なくするために、低発泡・高濃度フッ素配合の歯磨き粉や、使用後に口をゆすがなくてよい歯磨きジェルを使うようにしましょう。

糖や汚れが歯に触れてる時間を減らす

糖や歯の汚れの中で発生している細菌を出来るだけ早く歯から取りのぞく必要があります。
それは、自分に合った正しい歯ブラシをしっかり使用して歯を綺麗にすること、また、糖を摂る回数を減らすということです。

朝、昼、夜の3度の食事に含まれる砂糖などの糖だけでは、虫歯になるリスクは高くないといわれています。3度の食事にプラスしている間食の回数が重要になってきます。
虫歯になるリスクが少ない正しい間食の取り方は、3度の食事に混ぜ込むことです。
朝ごはんや昼ごはん、晩ごはんと一緒に甘いものを食べる。そうすると、摂取回数は3回に留めることができます。

しかし、間食というぐらいなので、食事の後に間をあけて食べたいですよね。
ですから、間食の時間はなるべく1回に決めて、だらだらと食べない事が大切です。
一日に何回もダラダラと食べると、朝晩の歯磨きをいくら丁寧にしても虫歯になってしまいます。

お菓子でも、食べるのに時間のかかるものは避けた方が良いです。
飴やキャラメルのような、口に入れてからなくなるまで時間がかかるものは要注意。さらに、キャラメルは歯の溝などにくっついて離れません。
飴をよく食べる、好きという方に虫歯が多い傾向にあるのは、この為です。

虫歯菌を減らす

汚れを歯ブラシでしっかり磨くことで、細菌の繁殖を抑えることができます。
時間をかけて磨いていれば大丈夫というものではありません。1日2回から3回毎日磨いている方が大半だと思いますが、無意識に磨いてはいませんか?時間をかけていても、いつも同じところを磨いていたり、磨き残しがあることがあります。
お勧めは、いつもの歯磨きの後に「染め出し」というピンクや赤、青などの色のついた液体や錠剤をお口に含んではき出し、磨き残しを色でチェックすることです。子供のころに歯医者さんでやったことのある方もいるかもしれません。
歯についた汚れは、白くて歯の色と同化している為に、鏡を見ただけではなかなか判断がつきません。歯医者さんでの歯磨き指導で使うものですが、磨き残しが一目瞭然でインパクトがありますのでお勧めです。これを数回繰り返すことで、自分の磨き癖、いつも磨けていないところがみえてくるでしょう。

歯科医院に定期検診に行くことも大切です。磨けていないところをどう磨くのか、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシといった補助用具などのお勧めも教えてもらえますし、ご自身では気づかない部分の指摘もあるかもしれません。
定期的に歯医者さんへ通うことで、虫歯の早期発見だけでなく、自分では磨ききれない汚れも綺麗にしてもらえます。今後虫歯になりそうな歯というのも、歯医者さんではみつけてもらえますので、アドバイスをもらうのも良いかもしれません。また、虫歯になりそうな歯はすぐに治療をしなくても、きちんとご自身でのケアができていれば、虫歯が進行せずそのままキープすることも十分に可能です。

歯医者さんでは、虫歯の治療はもちろんですが、予防のサポートもしてくれます。

なるべく糖分を摂取しない

日常生活で糖分を全く摂取しないのは不可能に近いと思います。
そこで、間食の甘いものをキシリトール100%のものにするだけでもかなり変わるのではないでしょうか?
キシリトールというのは糖分の一種です。
市販でもキシリトール配合のお菓子は沢山売られれいますが、キシリトールの他に別の糖が入っていると意味がありません。どうしても甘いものがやめられない方は、歯科医院専売で、キシリトール100%のガム・ラムネ・チョコレート・キャラメル・キャンディーなどを購入してみるのも手かもしれませんね。
ただし、大量に摂取するとお腹を下してしまう事がありますので注意してください。

予防歯科
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