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Column
歯磨きしても虫歯になるの?
多くの方は毎日歯磨きをしていますが、なぜ歯磨きをしているのに虫歯になるのでしょうか?
食生活に偏りがある
歯ではなく食生活に問題があるケースです。歯は直接的に食べ物に触れるので、食事による大きな影響を受けます。
甘いお菓子を頻繁に食べる人は虫歯になりやすいです。
また深夜に食事を摂りがちな場合も、口内が酸性になった状態で眠ることになるため虫歯発生率が高くなります。虫歯になりやすい方は、食生活の偏りについて考えてみてください。
唾液の分泌量
唾液の分泌量です。唾液分泌の量や速度が低いと虫歯になりやすいと言われています。なぜなら唾液には口内洗浄の役割があるためです。
唾液の分泌が少なかったりすると口内の環境が悪化し、虫歯を引き起こしやすくなります。唾液の分泌を調整することは難しいものですが、唾液の分泌量が少なくなると虫歯になりやすくなります。
歯磨きの常識
食後はすぐに歯を磨くことをおすすめします。
「食後すぐに歯磨きをしてはいけない」と言われることがありますが、食後すぐの歯磨きを避けるように言われたのは、口内が酸性に傾いている可能性があるためです。しかし食事で酸性の食材ばかりを食べているわけではありません。そして酸性により影響を受けやすい象牙質の外には、保護のためのエナメル質があります。
食後すぐに歯を磨いても、酸性により象牙質を傷つける可能性は低いと考えられるでしょう。
歯磨きをしていても虫歯になりやすい方は、電動歯ブラシを活用してみてください。
電動歯ブラシなら、細かな振動で歯の汚れをかき出しやすくなります。磨き残しを防止も期待できるでしょう。
ただし電動歯ブラシは正しく使わなければ効果が半減してしまいます。歯に対して斜め45°の角度で当てるようにし、歯並びの乱れたところや、歯にくぼみがあるところは集中的に磨くようにすることが大切です。
1日1回でも時間をかけ、丁寧に磨くようにすると虫歯予防効果が高まります。
1日1回でも歯磨きで磨き残しがないよう、フロスや歯間ブラシも使用し、しっかりと磨くことが大切です。歯垢が残らないように、あらゆる方向から丁寧に磨きましょう。睡眠中は唾液の分泌低下から細菌が増えやすいので、夜の歯磨きを丁寧にすることが必要です。
フッ素配合の歯磨き粉を使うと虫歯の発生を抑えられます。
フッ素には歯の表面にある結晶構造を強固にし、虫歯への耐性を高める作用があります。
また軽度の虫歯がある場合、虫歯部分を再石灰化させ、硬くする働きも持ちます。
毎日の歯磨きでフッ素入りの歯磨き粉を使用すると、虫歯になりにくくなるでしょう。
歯磨きでの虫歯予防効果を高められるのがフッ素です。
フッ素の働き
- フッ素は酸産生を抑制し、口内を虫歯に強い環境へと整えます。
- フッ素は歯垢歯垢中の細菌の代謝系酵素の働きを抑制するとともに酸産生を抑える効果を持つ。
- 再石灰化の促進(再石灰化とは軽度の虫歯になってしまったエナメル質を、再び硬くして丈夫な歯に戻す働きのこと)
- エナメル質にあるハイドロキシアパタイトの結晶構造を丈夫にする事で歯質を強化できる
「磨いた気にならない」ことを意識しながら歯磨きをしてみて
歯磨き粉をつけて歯磨きをしていると、歯磨き粉の清涼感で「きちんと磨けた」と感じがちです。しかし歯磨きでしっかりと歯垢や食べカスを落とし切るためには、清涼感よりもしっかりとブラッシングをすることが大切です。
歯磨き粉をつけずに、歯ブラシと水だけで磨くほうがしっかりと磨けます。
正しい歯磨きの方法
1:歯ブラシを鉛筆のように持つ
握るようにすると余分な力がかかりがちになるので、鉛筆を持つようにして、あまり力をかけないようにしてください。
2:歯の中心に対して45°の角度でブラシを当てる
歯ブラシの当て方は、歯の中心に対して45°上の角度が理想的だとされています。45°の角度だと歯と歯肉の間にブラシの先が入り込みやすく、効率的に磨けるためです。
3:細かく動かす
歯ブラシは細かく動かしながら磨いていきましょう。目安として、1~2本の歯を対象にしながら磨く感覚ようにすることが大切です。
4:前歯の裏側はブラシを縦に当てる
前歯の裏側は磨きにくいですが、ブラシを縦に当てるようにすると磨きやすくなります。歯ブラシの先や根本のほうなどを利用して、しっかりと磨いてください。
5:凹凸のある部分は縦もしくは斜めから磨く
歯並びの関係で凹凸のある部分は、歯ブラシを縦もしくは斜め45°から入れるようにします。ただ横に動かしただけでは凹凸部分に毛先が入り込みません。細かく動かしながら隙間まで丁寧に磨きましょう。
虫歯にならないためには正しい歯磨きを心がけて
しっかりと歯磨きをすることは虫歯リスクを抑えるために重要です。フッ素配合の歯磨きと電動歯ブラシを活用し、正しい磨き方でブラッシングをしましょう。