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2025.07.21
 虫歯以外の歯の痛み(非歯原性歯痛)

非歯原性歯痛とは?

通常、歯の痛みは虫歯や歯周病によって生じることが多いですが、歯そのものに問題がないのに起こる歯の痛みのことを非歯原性歯痛といいます。
歯だけではなく口の中やあご、顔などに痛みが発生する場合もあります。

非歯原性歯痛の種類

①筋・筋膜性歯痛
非歯原性歯痛のなかでも最も多くみられる歯痛で、咀嚼筋(そしゃくきん)の疲労が原因で、食いしばりや歯ぎしりの習慣がある方や、ストレスや緊張感のある環境に身を置いている方などに症状が出ます。最近では長期間のスマホやパソコンの使用なども咀嚼筋を緊張させる原因になると言われています。
症状が出やすいのは上下の奥歯となっており、鈍い痛みが続くことが多いという特徴があります。

治療法
硬い食物やガムなどの咀嚼力を必要とする食べ物を控え、疲労した筋を安静にします。
歯ぎしりや食いしばり、日中の上下歯列の接触癖などがある場合には、認知行動療法を行い生活習慣の改善や見直しも行い、必要に応じでマウスピースの作製も行います。
また、マッサージやストレッチも改善につながります。急性であれば消炎鎮痛剤を服用することもあります。
マッサージ方法
咬筋 人差し指と中指の2本で頬っぺたの辺りを触って下さい。強くかみしめた時に大きく膨らむのが咬筋です。二本指で小さな円を描く様にグリグリとマッサージして下さい。

側頭筋 同じように2本の指でこめかみから約3センチ上の部分に指を当てて、強くかみしめた時に大きく膨らむのが側頭筋です。その場所を二本指で小さな円を描く様にグリグリマッサージして下さい。

②神経障害性歯痛
末梢神経または中枢神経そのものが障害を受け、それによって起こる痛みを言います。
瞬間的に刺されたような激痛が起こる発作性神経痛と、じりじりとした痛みが、1日中続く持続性神経痛に分けられます。
痛みの原因は三叉神経痛や舌咽神経痛、帯状疱疹ウイルスや脳腫瘍といった全身疾患に由来するため、歯科治療では改善が見込めず、薬物療法を中心とした方法で治療をしていくことになります。

③神経血管性歯痛
片頭痛や群発頭痛の症状の一つとして起こる歯痛です。この痛みの特徴は、歯や顔面に発作性の痛みが生じ、それが数時間続きます。
片頭痛持ちの方に症状が出ることが多く、頭痛と歯痛が同時に出ることもあります。
歯痛を改善するためには片頭痛や群発頭痛の治療が必要です。

④上顎洞性歯痛
鼻の空気の通り道である鼻腔とつながる副鼻腔の中で、最も大きな空洞が上顎洞です。この部分に急性の炎症が起こると、関連痛や炎症がだんだんと広がって歯痛が生じることがあります。
治療では主に抗生物質が使用されます。

⑤心臓性歯痛
狭心症や心筋梗塞などの心疾患により生じる歯痛を言います。
多くの場合は胸痛と歯や下あごの痛みが同時に起こりますが、胸痛がなく歯痛だけが起こるケースもあります。
心臓性歯痛が疑われた場合、なるべく早く内科、循環器科、循環器内科、心臓血管外科などの医療機関に診察を依頼し、血液検査や心エコー等の心疾患の検査を行う必要があります。

⑥精神疾患または心理社会的要因による歯痛
うつ病や不安症、統合失調症などの精神疾患がある場合や、心理社会的要因(ストレス)が加わった場合に生じる原因不明の歯痛です。

⑦特発性歯痛
X線画像など検査では異常が認められないものの、慢性的な痛みが続く原因不明の歯痛です。

⑧その他さまざまな疾患により生じる歯痛

まとめ

非歯原性歯痛を疑う場合でも、まずは歯科医院でレントゲン写真やCTを撮って歯や歯周組織に問題がないか確かめることが必要です。
異常が見当たらない場合は歯以外の原因が考えられますので、大学病院など専門の医院を紹介させていただきます。

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