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Column

2022.12.05
歯型をとる

歯科医院で歯型をとったことはありますか?
虫歯の治療で銀歯や歯と同じ色の詰め物をを制作する時、入れ歯をつくる時、矯正治療を行う時、マウスピースをつくる時など、歯型を採ることはあらゆる場面で必要です。
私たちはその型採りのことを「印象採得(いんしょうさいとく)」と呼んでいます。
実際にどういう手順で行われているかは、歯科医院で勤務していないとなかなか知る機会がありません。
今回は印象採得→歯の模型の完成までを詳しくご紹介したいと思います(^^)

  • 歯に合ったトレーを用意します
型取りのトレー

治療した歯の状態や今後の治療計画によって、全体を型取りする場合と、部分的な型取りをする場合があります。型をとりたい場所(これから被せ物をする歯)がトレーの中にきちんと収まっているかを、デンタルミラーなどを使いながら実際に口腔内でトレーの試適を行い確認します。

  • 材料を用意し、練和機にかけます
型取りの材料、アルジネート
自動練和機
型取りの材料

このピンク色の印象材は「アルジネート印象材」という名前です。
アルジネート(alginate)は日本語で アルギン酸 という物質のことで、海藻から抽出されたものです。
かまぼこや人工いくらなどにも使われる成分なんだそうです…!!言われてみれば、かまぼこのピンク色の部分に似ている気がしてきました。(笑)
印象材毎に粉の量・水の量が決まっています。既定の分量より粉が多いと印象材が滑らかにならず、粉が少ないと水っぽくドロドロになり喉の奥にながれてしまい患者様に不快感を与えてしまいます。どちらも歯型が不明瞭になり、再度型採りを行わないといけません。
当院では型採りにムラが出ないよう最新の自動練和機を導入し、出来るだけ患者様のご負担を軽減しております。

  • トレーに出来上がった印象材を盛ります
歯の型取りの粘土
口の中での型取りの様子

トレー全体に出来上がった印象材をまんべんなく盛り、口腔内に圧接します。

  • 歯型がとれました★
歯の型取りの様子

とても綺麗に採れました。これで口の中での作業は終了です。
次からはこの歯型から模型を製作していきます。

  • 石膏を準備します
歯科用の石膏
歯科用の石膏、練る様子

印象材と同じく、石膏にも既定の分量があります。粉と水の量を計測し、素早く混和します。

  • 石膏を歯型に流します
石膏を流し入れる様子

バイブレーターにかけながら、空気が入らないように石膏を少しずつ流します。
ここで失敗してしまうともう一度印象採得からやり直しになるので慎重に行わなければならないのですが、時間をかけすぎると石膏が徐々に固まってしまうため、丁寧にかつ手早く流さなければなりません。

  • 固まるまで1~2時間待ちます

硬化するまで2時間ほど待ちます。
完全に硬化する前に硬化熱を持ち、60℃ぐらいまで石膏自体が熱くなります。
硬化熱が冷めたら、完成の合図です。

  • 模型の完成★

綺麗な歯の模型が完成しました。
この模型を技工所に渡し、歯の被せ物を制作してもらいます。
出来上がった被せ物を患者様の口腔内にいれて微調整を行い、セットして終了です。

いかがでしたか?
この印象採得は歯科医院では欠かせないものの一つです。
あの粘土みたいな型取りのやつ苦手…という声をよく聞きます。
まりこ歯科クリニックのスタッフも型取りされるのは苦手な人が多いです(*_*)(笑)
だからこそ、型取りの際に不快感が最小限で済むようにスタッフ一同頑張っています。
虫歯が大きくなると型取りの回数も多くなってしまうので、虫歯は小さいうちに治しましょう!

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