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Column 歯周病

2025.06.02
歯周病とは 全身との関係 

虫歯でなくても歯がぐらつく、お口のにおいが気になる…など、年齢を重ねるごとに少しずつ気になってくるお口の中。本日は気づかないうちに進行していくと言われる【歯周病】について少し詳しくお話していきたいと思います。

歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯自体は虫歯になっていないのに、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません

さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。

歯周病ってどんな病気

歯周病のセルフチェック

思いあたる症状をチェックしましょう!

【全体】

  • 口臭を指摘された・自分で気になる
  • 寝起きに口の中がネバネバする
  • 歯みがき後に、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある

【歯肉の症状】

  • 歯肉が赤く腫れてきた
  • 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
  • 歯肉を押すと血や膿が出る

【歯の症状】

  • 歯と歯の間に物が詰まりやすい
  • 歯が浮いたような気がする
  • 歯並びが変わった気がする
  • 歯が揺れている気がする

【判定】

チェックが1~3個の場合

歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けましょう。

チェックが4~5個以上の場合

中等度以上に歯周病が進行している可能性 があります。早期に歯周病の治療を受けま しょう。

チェックがない場合

チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため半年~1年に1回は歯科検診を受けましょう。

歯周病の原因

お口の中にはおよそ400~700種類の細菌が住んでいます。

これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。

これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。

この歯垢1mgの中には約10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が多く存在していると言われています。

これによって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。

歯周病の原因1

歯と歯ぐきの間に残された歯垢(プラーク)

歯周病は基本的に痛みがないので、気が付かないうちに進行していることが多く、受診をした時には歯を抜くしかなくなった…ということがあります。
痛みや症状が無くても定期的に歯医者さんで検診を受けて、歯周病のチェックや進行具合などを把握しておくことが大切です。

歯周病を進行させるリスクファクター

  1. 糖尿病
  2. 喫煙
  3. 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
  4. 不適合な冠や義歯
  5. 不規則な食習慣
  6. ストレス
  7. 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
  8. 薬の長期服用
  9. 部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
  10. 両親が若い時から入れ歯だった
  11. 口で呼吸することが多い
  12. 免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態
歯周病の原因3

この中でも、歯周病糖尿病との関連はエビデンスが高いものとして知られています。糖尿病による免疫機能の低下から易感染性(感染しやすい状態)となることで歯周組織の炎症が進み歯周病が悪化することから、歯周病は糖尿病の合併症としても認識されています。

う蝕や歯周病などの口腔疾患は歯磨きなど口腔清掃習慣の影響を強く受けますが、食生活や喫煙など全身の生活習慣病と関連の深い生活習慣の影響も受けており、生活習慣病と多くのリスクファクターを共有しています。
う蝕や歯周病を予防し健康な口腔状態を保つためには、口腔を清潔に保つだけではなく、食生活の改善や禁煙なども重要な要素であり、そのことは全身の健康維持にも繋がります。

歯周病は予防、早期発見、治療、メンテナンスが重要で、健康を取り戻すことができる病気です。

歯周病が疑われる場合はできるだけ早く歯科を受診してくださいね。

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